台湾も、中華文化圏の一員なので、ご多分に漏れず外食文化が発達している。なので、朝ごはんにホテルのコンチネンタルブレックファストなんてもったいない!ということになります。
日本ではあまり見かけないような朝ご飯もある。例えばこれ。「飯糰」という、もち米のおにぎり状ロールである。具は色々入っていたが、玉子と、あと肉髭という、甘い肉のでんぶのようなものが入っていて、ちょっとこれは苦手であった(画像は前回2017年5月のもの)。でも、お米はとてもおいしい。
あとは、やっぱり朝から小籠包とか食べるんですかね。観光客だけかな?(画像は朝ごはんじゃない)
でも、やっぱり一押しはこれ。「阜杭豆漿」の鹹豆漿。甘くなくて温かい、豆乳と豆腐の間のような食感である。ラー油は、個人の好みでかけるようになっている。私も家で作ってみたけど、酢に熱々の豆乳を入れると、半固形に固まるのである。
そして、厚餅夾蛋。
焼きたてのあつあつ。厚焼き玉子と葱が挟んである、窯で焼いた中国風のパンである。
「阜杭豆漿」は超有名店で、観光客も来るし地元の人にも大人気で、いつも大行列なんだけど、それでも前回に引き続きリピートしてしまった…。
だって、こうやって炭火で焼きたてが出てくるんです。
これですもの。油條も揚げたてできっとおいしいに違いない。
でも、やっぱり一生忘れられなくなりそうな朝ごはんはこちら。
こちらは「港式」、つまり香港風の麺とエビワンタンである。台湾の麺って、あまりコシのない太めの麺だったりするのだけど、こちらは香港風に固い麺。
同席(歩道に出したテーブルに固い椅子)の台湾人のおじさんと、「どこから来たの?」、「日本」。「仕事か?」、「いや観光」。そしたら、おじさんが日本の話をし始めて、「歌舞伎」というので「歌舞伎町ね」と教えたら、「カラオケで『北国の春』を歌うんだ」とかなんとか(以上、中国語と英語と日本語でごっちゃまぜの会話)。そのうち、おじさんは帰っちゃったんだけど、帰ろうとしたらお勘定がもう済んでいた!びっくり。
私もいつか、見知らぬ異国の旅人をねぎらって、さらっと庶民ごはんをごちそうしてあげたりできる日がくるんだろうか…。
にしても、こうやって挙げていくと、やっぱり中華料理って生野菜を使わないので、気を付けないと、炭水化物 on 炭水化物になりがちである。件のエビワンタンも、飲み物を持って行くのを忘れて、途中で胸につかえそうになった。もちろん、飲食店でも日本のように水は当然には出てこないので。ペットボトル持ち込み必須。