2017年12月31日大晦日。フーコック島はリゾート地なので、近場のビーチに行く。夏よりは穏やかで海も澄んでいた。ただ、ここは、観光地の海水浴場といった位置づけのビーチであり、観光客も多いので、さすがに魚は見かけなかった。
茶色い砂浜のビーチである。冬なので、水温は比較的低く、上がると少し肌寒い。暑がりの人なら大丈夫だと思われる。
夜は海鮮を食べに行く。観光客も多い店だし、海鮮はベトナムでも比較的高価なのだけど、さすがに大晦日で、ベトナム人のグループが沢山来ていた。お店はもうずっと満席。本番はテトのお正月だろうけど、ベトナム人は西洋暦の大晦日のお休みは友達グループや家族で外食するのね、と思った。
折角なのでカウントダウンのイベントに行こうかなと考え、近くを散歩する。
これはお寺(Dinh Cậu)。ただし、極彩色の虹色のイルミネーションが点滅してて、日本人の考えるお寺とちょっと考え方が違うように思う。ちょっとこんもりした山のようになっていて、元々はここが岬の突端だったのだろう。
お寺の先には、堤防があるのだけど、大晦日だからか、堤防の上には屋台や飲み物を売る店が出、さらにその先では、ベトナム人の沢山のグループが、ビニールシートを引いた上で車座になり、それぞれカラオケ大会を開いていた。日本の花見のようである。
隣り合わせのグループは結構近いのだが、お互い、お構いなしに歌を絶叫。失礼ながらわりと音痴…である。カラオケの機械は結構大きいのだけど、歌詞カードは各人のスマホに表示されるハイテクである。堤防の入口には沢山のバイクが停めてあったが、あのカラオケ機械、バイクにくくりつけて持って来たのだろうか?
夜市を冷やかしていたら、ここもカラオケ大会である。
この時点で午後10時30分。時差の影響で体内時間は午前0時30分だから、既に眠くなってきた。しかも、様子を見ていても酔っ払いしかいないので、だんだんカウントダウンはどうでもよくなり、宿まで歩いて戻って来たら新年おめでとう時間になった。
それにしても、前回ベトナムを回ったときはベトナム人がカラオケ好きという認識は全くなかったのだが、翌日少し自転車で走ったら、ローカルな家からも昼から大音響でカラオケをやっているのが聞こえてきたので、本当にみんなカラオケが好きなのだ、ということを今回初めて知った。
ただ、ツイッターでも言われていたけど、確かに、聞こえてくるカラオケの声は、男性が多かった(上の夜市のカラオケでは若い女の子グループが歌っていたけど)。どうしてなのだろう。家だったら、女性は宴会の準備や片付けに追われているというのはわかるのだけど、外での宴会でも女性があまり歌わないということは、女性が歌うのははしたないって位置づけなのだろうか。ベトナムにおける女性の地位がどんなものなのか、ちょっと気になる事象ではあった。