私がたまに行くベトナム食材のお店に、「福山商店」という店がある。
この店に通い始めたとき、ちょっと不思議だなと思ったことが二つあった。
一つは、店の奥でベトナム系の男性たちがたまって、だべっていること。女性達は立ち話をすることはあるけれども、すぐどこかへ行き、そのだべりの輪に入ることはない。なんだよ、入りにくい雰囲気だなと思っていた(もちろん、ベトナム語で話をしていたからさっぱり内容はわからないし、男性ばっかりなのでちょっと怖いと感じていた)。
もう一つは、日本では見かけない、赤や金色で彩られた、派手な神棚が床に設置されていることだった。
これらの疑問は、2017年の8月にベトナムを旅行したら大体氷解した。
サイゴンでは、路上カフェや、カフェがなくても、めいめいが好みの飲み物などを片手に、路上に座って、男性達がだべっている。必ず男性だけだ。これはベトナムの風物詩なのかーと。
後者の神棚も、商売をやっている店ならどこにてもあった。おそらく、商売の神様をお祭りしてあるのだろう。
面白いので、今回の旅行では、見かけた神棚を少しばかり写真に撮ってみた。大体移動中で、他の用事をしながらなので、写真はぼけぼけだがご了承を。
これはフーコックで泊まったホテルの神棚。こんな風に綺麗に飾り付けて、お供えもしてある。上が布袋さんであることが多いようだ。なぜかビーチサンダルが片方…。
これは別のホテルのもの。
これはレンタサイクルの店のもの。招き猫バージョンも結構見かけた。
ツアーの船にもお祭りしてある。これは海の安全を祈願するものなんでしょうね。
ベトナムの人は、縁起を担ぐのが好きなようで、やはり中華文化圏の一員なんだなーという感じがする。
こんなのもあります。これはタンソンニャット空港の国内線のカフェのもの。布袋さんが可動式。
あとびっくりしたのがこれ。フーコックのタクシーのダッシュボードだが、透明の蓮の花がクルクル回っている。ガラスじゃないのが残念だけど、設置上はアクリルでないと危ないものね。
サイゴンの書店のステーショナリーコーナーでは同種類の物らしき物を見かけた。写真ないけど。
あとは、新暦のお正月だったので、こんな派手な飾りもあった。多分何か由縁のあるものであろう。
ところで、面白いし割引きだったのでサイゴンで買って持ち帰った日めくりカレンダー、ベトナム語だけじゃなくて、中国語(つまり漢字)で、その日の年・月・日・時の六十干支が書いてあるものだった。これも絶対縁起担ぎのためだよなー。
私は占いはあまり信じていないが、中国の八字算命(日本では四柱推命と呼んでいるもの)は、自己分析の手段として、結構有効な手段なのではないかと思う。占いというものは、星だとか干支のようなものをツールにした自己分析法だったのではないだろうか。ちなみに、私は「金」と相性がよくて、金の月や日は調子がいいらしい。今は「水」(=癸)の月なので、あまり調子は良くないね(笑)。
以上です。では、また。