韓国に行ってきた その5・2019年3月釜山旅行(テジクッパを食べ損ねて帰った話)

今回は2泊3日の週末旅行なので、3日目・3月31日が最終日です。

ホテルのチェックアウトは11:00なので、荷物を置いて、朝食を外で取ることにします。

事前に釜山に行ったら食べてみたいな、と考えていたものの中で、まだ食べていなかったのがテジクッパ。

 

テジクッパは、要は「豚肉の豚骨スープかけご飯」で、釜山の位置している慶尚道の名物料理です。2013年に韓国で大ヒットした映画「弁護人(ピョノイン)」で一躍、韓国全土から注目される料理になりました。

初めの方は軽快な雰囲気で進んでいく映画、後半に差し掛かり、弁護士である主人公が苦学しているときにご飯を食べさせて貰ったテジクッパの食堂の息子が官憲にしょっぴかれ、恩のある食堂の女主人から助けを求められる…という辺りから、ぐっと社会派的色合いが強くなっていきます。

映画では要所要所で主人公がテジクッパを食べる場面が出てくるので、映画「弁護人」においてテジクッパの占める割合は、主演のソン・ガンホと同じくらい大きい、と書いてある評も見かけました(笑)。ちなみに、実は、ソン・ガンホさんはテジクッパは苦手、っていうオチまでついています。

「弁護人」の主人公は盧武鉉元大統領の弁護士時代がモデルで、1981年9月に起きた釜林(プリム)事件が題材になっています。釜林(プリム)事件は全斗煥政権時代、民主化運動を抑圧するために、官憲が読書会に参加していた善良な教師や学生などを無令状で逮捕して監禁し、拷問によって嘘の自白をさせて罪に陥れたという事件です。盧武鉉元大統領が、その後、民主化活動に入って行くきっかけになった事件でもあります。

この映画、熾烈な拷問の場面も遠慮なくこれでもかと再現されていて思わず目を覆いたくなりますが、もっと怖いのが拷問している末端の公安刑事も、別にことさら民衆を苦しめてやろうと思ってやっている訳ではなくて、それが真に共産主義革命やコミュニストから国を守る正しい行為だと信じ切っていて、その使命感から行っていることがよく理解できてしまうことなんですよねー。これは、映画「タクシードライバー」を視たときにも感じましたね。弾圧する側の心理がよく描かれていると思います。人は、ちょっとしたことで、権力の手先となって民衆を弾圧するほうに回ってしまう。

それでも、韓国の社会派映画では、ひどい目や理不尽な目に遭っても、仲間が助けに駆けつけてくれる場面が必ず描写されていて、それが救いでもあるんですけどね。

 

ちゅうことで、朝ごはんはテジクッパ食べたいなということで、Webで見かけた写真1枚だけを頼りに、忠武洞市場にあるらしきテジクッパ店を目指します。うっ、今日は風が強い…。

しかーし。店は見つかったものの、どうやらお休み…。日曜日だからでしょうか。ソミョンにあるテジクッパ通りに行けばよかった…(地下鉄に乗るのがめんどかった)。

しかたないので、忠武洞市場を散策しつつ、国際市場近くにある別の店を目指します。

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忠武洞市場は、観光客向けのチャガルチ市場とは違い、ぐっと地元民向けの市場になっています。

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八百屋では黒いビニール袋に入った大量の豆もやしが。さすがー韓国。大根も日本の大根と品種が違い、幅が太い、ずんぐりとした大根だったりする。

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海藻や小魚、貝を売っている商店です。

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日曜だから休みの店が多いですね。

国際市場の近くまで行ったのですが、ここでも目指すテジクッパの店は見つからず。やむを得ず、普通のスンドゥブチゲの店に入ります。

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やっぱりこういう普通の料理も、韓国に行って食べるとおいしい。

ちなみに、この日まで殆ど見かけなかった日本の人、この店には沢山いました。キムチの味が濃いめで、日本人好みだからでしょうか。釜山で食べたキムチは、日本で食べるものより酸味を感じて、あっさりしたものが多かったです。

朝食後、チャガルチ市場の方に戻ります。日曜日なので観光客が多いですね。

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韓国の方はやっぱりホヤが好きなんですね。

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ホテルに帰って、荷造りしてチェックアウト。帰りの空港行きはシャトルバスにしたのですが、T-Moneyカードが使えなかった…。なので、まだ10000ウォン以上チャージが残ってしまいました。シャトルバスで運転手さんがかけていた音楽、徹頭徹尾、韓国演歌だった…。

空港に着いてチェックインを済ませると、丁度昼時だったので、空港のレストランで食事をすることにします。レストランをチェックしたのですが、釜山の郷土料理を出す店はなさそうでした。テジクッパ、結局食べ損ねた…。相変わらず計画性のない私です。

代わりにビビンバ。

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これもおいしゅうございました。

隣のマダムのグループもビビンバ頼んでいたのだけど、ビビンバが来ると全員がすごい勢いでビビンバをかき混ぜ始めて、「おおっ。これが噂の~」と思いました。韓国の人は、ビビンバがちゃんと混ざっていないと気持ち悪いんだとか。マダム達の混ぜ方、空気を混ぜ込むような、まるで、ホイップクリームを泡立てるような混ぜ方でしたね。韓国のお米は日本のお米よりパラパラした感じなので、具と合わせて混ぜるのに適しています。

 

ところで、空港のLGの宣伝用ディスプレイ。

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韓国では、モニターもTV(ホテルのTV、部屋の狭さにそぐわない巨大な壁掛け式…)も、LGが主流です。モニターがあまりにも美しかったので、帰ってから思わず、オフィスのPCのモニターを新調してしまった。これまでの2倍の広さなので、書類のデータを3つくらい横に並べられる。早いし。わはは。

以上でした~。

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