2017.11台湾・その3(台湾の食事はおいしいのか、について)(2017年11月23日~2017年11月26日)

台湾の食事はおいしくない、という人もいるようだけど、私自身は概ねおいしいと感じる。

観光客だけでなく地元の人にも人気がある店で、内装や外観よりも料理に注力しているような店は、まず外れないし、コストパフォーマンスもよいと思う。ただ、夜市や屋台は、化学調味料の味が強いと聞いているので、利用したことはない。
確かに、塩味や、スイーツの甘みですら、日本よりずっと薄味だが、個人的には、日本の北関東・東北の醤油や塩味の強すぎる味付けは苦手なので、むしろ好ましいと感じる。

例えば、これは高鐵便當(100台湾元)(写真は前回のもの)。

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確かに味付けは薄いけど、日本の弁当のように、いかにも添加物をてんこ盛りにして工場で作ってきたおかずを寄せ集めました、みたいな味はしないし、ゴミになる仕切りのばらんや、プラスチックカップもないし、こちらの方がずっといい。

下手をすると観光客だらけで激混みになりがちな、小籠包その他点心の店も、台北のここの店は地元の人も来ていて、おいしかった。注文は、備え付けの所定の紙に鉛筆でマークして渡す方式。料理の写真は取り忘れた(これも写真は前回)。DSC_0004

おなじみ魯肉飯(これも写真は前回)。

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前回の記事で挙げた香港式ワンタン麺の店2017.11台湾・その2(朝ごはんについて)(2017年11月23日~2017年11月26日)も、近所の人が来る庶民的なお店でおいしい。

でも食事は、南部の方が断然いいように思う。
蛤蜊湯。小さなハマグリのスープ。貝が苦手なので、こういうのは絶対日本では頼まないのだけど、これはショウガが効いていて滋味があっておいしく頂ける。

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それに鶏肉飯。

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ちなみに、今回は高鐵で嘉義まで行ったのだけど、街全体で地鶏一押しだった。地鶏の名産地なのだろうか。

そして、台湾で美食の街といえば、やっぱり台南だろうと思う。前回行ったけど、とてもじゃないけど食べきれない。台南まで行くと、海鮮の産地であるため新鮮な海鮮を使った料理が多くなり、食肉処理場も近いということで牛肉もおいしい。鱔魚(タウナギ)と、イカの麺を食べ損ねた…

台南の食事を紹介しているときりがないので、これだけ置いておく。

担仔麺。エビだし。

台湾の田舎をバスで走っていたら、車窓の風景が、田んぼ→麦稈ロール→サトウキビ畑→ドラゴンフルーツの畑、とまあ豊かなことで感心した。補足すると、麦稈ロールとは北海道の美瑛町の写真などでは写っていることがあるけど、収穫後の麦わらをロール状にまとめたもので、これがあるということは、麦が獲れるということと、麦わらを食べる家畜がいる、ということを意味する。

そして、台湾のTV番組を眺めていても、食の話題がすごく多くて、台湾の農産物の残留農薬規制は、アメリカや日本より厳しいんです!とやっていたり、食品の偽装表示を行った会社が処罰されていたり、台湾人が熱心に無農薬の米作りをしていたりする。台湾人の食に対する愛情を感じる。

これで食事がおいしくない訳はないと思う。というより、日本が駄目すぎるのだろうと思う。

2017.11台湾・その2(朝ごはんについて)(2017年11月23日~2017年11月26日)

台湾も、中華文化圏の一員なので、ご多分に漏れず外食文化が発達している。なので、朝ごはんにホテルのコンチネンタルブレックファストなんてもったいない!ということになります。

日本ではあまり見かけないような朝ご飯もある。例えばこれ。「飯糰」という、もち米のおにぎり状ロールである。具は色々入っていたが、玉子と、あと肉髭という、甘い肉のでんぶのようなものが入っていて、ちょっとこれは苦手であった(画像は前回2017年5月のもの)。でも、お米はとてもおいしい。

あとは、やっぱり朝から小籠包とか食べるんですかね。観光客だけかな?(画像は朝ごはんじゃない)

でも、やっぱり一押しはこれ。「阜杭豆漿」の鹹豆漿。甘くなくて温かい、豆乳と豆腐の間のような食感である。ラー油は、個人の好みでかけるようになっている。私も家で作ってみたけど、酢に熱々の豆乳を入れると、半固形に固まるのである。

そして、厚餅夾蛋。

焼きたてのあつあつ。厚焼き玉子と葱が挟んである、窯で焼いた中国風のパンである。

「阜杭豆漿」は超有名店で、観光客も来るし地元の人にも大人気で、いつも大行列なんだけど、それでも前回に引き続きリピートしてしまった…。

だって、こうやって炭火で焼きたてが出てくるんです。

これですもの。油條も揚げたてできっとおいしいに違いない。

でも、やっぱり一生忘れられなくなりそうな朝ごはんはこちら。

こちらは「港式」、つまり香港風の麺とエビワンタンである。台湾の麺って、あまりコシのない太めの麺だったりするのだけど、こちらは香港風に固い麺。

同席(歩道に出したテーブルに固い椅子)の台湾人のおじさんと、「どこから来たの?」、「日本」。「仕事か?」、「いや観光」。そしたら、おじさんが日本の話をし始めて、「歌舞伎」というので「歌舞伎町ね」と教えたら、「カラオケで『北国の春』を歌うんだ」とかなんとか(以上、中国語と英語と日本語でごっちゃまぜの会話)。そのうち、おじさんは帰っちゃったんだけど、帰ろうとしたらお勘定がもう済んでいた!びっくり。

私もいつか、見知らぬ異国の旅人をねぎらって、さらっと庶民ごはんをごちそうしてあげたりできる日がくるんだろうか…。

にしても、こうやって挙げていくと、やっぱり中華料理って生野菜を使わないので、気を付けないと、炭水化物 on 炭水化物になりがちである。件のエビワンタンも、飲み物を持って行くのを忘れて、途中で胸につかえそうになった。もちろん、飲食店でも日本のように水は当然には出てこないので。ペットボトル持ち込み必須。

 

2017.11台湾・その1(2017年11月23日~2017年11月26日)

「またかの台湾」ですが、23日の祝日+1日+土日で台湾に行ってきました。本来だったら温泉でも行っているところですが、もう日本の宿泊施設に泊まりたくない。日本の温泉自体は、とてもいい所が色々あるのでしょうけど。

ということで飛び立つ。

台北松山空港は、着陸直前に多くの民家の上をすれすれに飛んでいくので、すごく怖い。

ひえええええ。
本当はもっと着陸直前に人家に接近するのだけど、これ以上写真はなし。この日は天気が悪くてすごく飛行機がぐらぐらして撮りにくいし、なにより怖い。
怖がりすぎという話もあるが、台北松山空港近辺では、去年2月には復興航空(トランスアジア航空)旅客機が基隆河に墜落したという事故もあったことから、安全面で住民から懸念が表明されていて、空港は桃園空港に全部移転すべきだとの意見が強い。冗談ではないのだ。

無事着陸。

この天気である。どんより。

到着すると麻薬探知犬が。チェリーちゃんというらしい。動きが速すぎて上手く撮れない。

入国審査を経て、到着口を出たすぐ右の兆豊國際商業銀行の窓口で両替。両替1回につき、30台湾元の手数料が発生するが、両替はレートも悪くない。前回、市中銀行で両替したら、1回あたり100台湾元の手数料が発生して、レートもあまり良くなかった。

次に、到着口斜め左前方の中華電信のSIMを買ってSIMフリースマホにセットすると準備は完了。SIMは3日間(1日目はフリー)、データ通信使い放題、ある程度の通話機能が付いて300台湾元。中華電信の係員(英語が出来る人と、日本語が出来る人がいた)がある程度セットしてくれる。私のスマホはダブルSIMなので、日本のSIMを入れたままセットが出来た。もちろん、日本のSIMの方のサービスは切っておく。

夕方の到着だったので、宿にチェックインし、MRTで出かけ、軽くショッピングモールのようなところで食事。

夜の街。

世界のヒラサワ的な何か(顔似てない)。

台北のショッピングモールは、かすかに五香粉の匂いが漂っていて表記が中国語なこと以外は、本当に日本と雰囲気が変わらない。年末も近づいてきたので、抽選会みたいなのをやっているのも同じ。日本と違うのは若い人が多くて活気がある。台湾だって少子化で大変だ、と言われているのに!

それにしても、台湾に行くと、男性に威圧的な雰囲気が全然なく、気さくで親切な感じでほっとする。対し、羽田では食事を取った店では、臨席の50代くらいの日本人男性グループ、こちらの席まで荷物がはみ出しているのによけてくれようとしないし、飛行機に乗ったら乗ったで、日本人中年男性が奥さんらしき人を怒鳴りつけているし、本当に気分が悪かった。本当に全然違う。

(次は、旅行のことというか、台湾の外食のことでも書いてみようと思う)。