今回の旅行日程(2018年12月27日から2019年1月4日まで)
12月27日(木) 日本→ハノイ泊
12月28日(金) ハノイ泊
12月29日(土) ハノイ泊
12月30日(日) ハノイ→ホアビン省マイチャウ泊
12月31日(月) ホアビン省マイチャウ→タインホア省プーロン自然保護区→ホアビン省マイチャウ→ハノイ泊
1月1日(火) ハノイ泊
1月2日(水) ハノイ泊 ←イマココ!
1月3日(木) ハノイ(ノイバイ国際空港近くのトランジットホテル泊)
1月4日(木) ハノイ→日本
ハノイでの滞在日数も残り少なくなってきました。次の日(1月3日)には、ノイバイ空港近くのトランジットホテルに移動する予定だったので、ツアーに行こうとするともうこの日しかありません。
1泊のツアー(冬のベトナム・ハノイ+α その4(ホアビン省マイチャウが極寒だった話)、冬のベトナム・ハノイ+α その5(タインホア省プーロン[Pù Luông]でトレッキングして何となく辻褄が合った話))の他に、もう1箇所、どこか、ハノイ郊外にツアーかなんかでいこうかなと思っていたのですが、天候もすっきりしないし、どこ行っても寒くて、これ以上郊外で寒さに直撃されたらと考えるだけで心が折れてしまいました。
よく考えたら、実質的な初日は、雨に降られるわホーチミン廟は休みだわで(冬のベトナム・ハノイ+α その2(名物ビフテキとチャーカーラボンを食べる))、由緒あるハノイ市内もろくに観光していなかったので、ツアーはやめて、ハノイ市内を見て回ることにしました。
まずは、ホーチミン廟を再訪します。
前行ったときはやみくもに歩き回っていましたが、もう路線バスに乗るのも慣れたものです。
ここでホーチミン廟の開館日おさらい
(何も考えずに行って休館日だった私のような者もいますので)。
休館日は、毎週火曜日・金曜日。
開館時間は、4~10月は7:30~10:30、11~3月は8:00~11:00となっています。
ご承知のとおり、ここはホーチミン氏の遺体を安置している場所ですので、遺体のメンテナンスのために毎年9月から11月までの間に約2ヶ月ほど休館します。
ホーチミン廟
ベトナム国民から敬愛されるホーチミン氏の遺体を安置してお祭りしている場所ということもあり、見学用の特別な入口や、荷物の預け方、見学方法など、特別のルールが色々あります。もちろん、内部での写真撮影は禁止、カメラも見学前に専門の窓口に預けます。ホーチミン廟での約束事については別に詳しいウェブ上の情報がありますので、それを見て下さい。ここでは割愛。
見学用入口から入場して様々な手続を経て、ようやく、廟の内部に入ると、まずはホーチミン氏の名言、「“không có gì quý hơn độc lập, tự do”(独立と自由ほど尊いものはない)」という言葉が掲げられています。もちろん、ベトナム語だけです。
その下をくぐり抜けて幾つの階段を通ると、遺体が安置されている場所に着きます。私語も禁止ですし、立ち止まってもいけないので、あっという間に通り過ぎることになります。少なくとも、遺体の前で頭くらい垂れてお祈りくらいしたい気分になって、ちょっと物足りないです。
遺体は、周囲を白い制服の衛兵に守られていますが、どの衛兵も微動だにしないし瞬きもしません。もちろん、本物の人間です。あの態勢でどの位立っているんだろうと心配になって後で調べたら、1時間交替なんだそうです。1時間くらいなら訓練すればできるのかもしれないですが、それにしても凄い集中力だなと感じました。私には無理です。
見学を終えたところでカメラを返して貰ったので、廟を撮影。
さらにバーディン広場に出ます。バーディン広場から見た、ホーチミン廟です。
上の写真だと、右の文字が切れていますが、全文は以下のとおりです。廟を挟んで反対側は「ベトナム社会主義共和国万歳」と書かれております。こっちは部分部分は分かるけど、正確な意味はよく分からない。べ、勉強します。(2019年3月4日注記;ベトナム師匠(勝手に師匠呼び)より、”Chủ tịch Hồ Chí Minh vĩ đại mãi sống trong sự nghiệp của chúng ta!”は、「偉大なるホー・チミン主席は永遠に我々の事業の中に生きる」で、ここでいう”sự nghiệp”、つまり「事業」は、日本語の「事業」とは違う概念、ベトナム語では「大規模な仕事、社会と自身のために長く続き、全体に益も利もあるもの」、つまりこの場合、社会主義革命そのもののことではないか、との教示を得ました。「事業」がピンとこなかったので納得です。)
ホーチミン廟の開館時には、廟を見学しないとバーディン広場側に入ることができないように立入が制限されています。
バーディン広場も、ベトナム国民にとって大切な場所の一つで、1945年9月2日にホーチミン氏が独立宣言文を読み上げた場所でもあります。ここでいう「独立」は、直接的には、もちろん日本からの独立です。なんだか日本語の情報はこのあたり濁しているものが多いですけど、大事な歴史です。
この辺りをウロウロして、なんとか外に出ようとしたのですが、預けた荷物を受け取るには、ホーチミン氏の家を見学しないと元に戻れないようです。ホーチミン氏の家は、先日、廟の休館日に来たときもう見たのですが、再度、入場料を払って中に入ります。
もう1回来たので、あまりマジメに写真を撮らなかったのですが、孔雀が飼われていたので写真を撮影しました。てきとー。
ホーチミン廟を見学してみて。
近代ベトナムの苦難の歴史を思い浮かべつつ、そして、「独立」が日本からの独立であることも念頭におきつつ、ベトナム国民にとってこの大切な場所に立つ、っていうのは頭で考えていた以上に深い感銘力を与えるものであるなと。
厳重な警備、瞬きもしない衛兵、遺体を生きていたときの姿そのままに安置されているホーチミン氏、バーディン広場、と、どれも共産主義国家らしい場所でありつつも、掲げられているホーチミン氏の言葉(国是と行ってもいいでしょう)は「“không có gì quý hơn độc lập, tự do”(独立と自由ほど尊いものはない)」。
一見、自由主義を装っているけど、本当は自由のない国と、人民はどっちが本当に自由なのか。
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