島に行く・その9(5日目 コンソン島をバイクで回る)~2018年4月・5月ベトナム

前日早く寝てしまったので、朝5時に目が覚める。

丁度日の出の時間で、美しい朝焼けの空を見ることができた。

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朝焼けの色の撮影は難しい。どの写真も、肉眼で見たのとは少々違う気がする。写真もそれなりに美しいけど。

さて、コンダオ諸島は、以下の地図(スクリーンショットだけど)で見れば判るとおり、これくらいの小さな島の集まりで、バイクで回れるのは一番大きいコンソン島だけ。効率良くバイクで回れば1日で十分回れるレベルの広さだと思う。

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事前に日本で教習も受け、準備万端。ホテルのフロントデスク経由でバイクを借りた。レンタルバイク屋さんは、ホテルがショバ代を取るホテル敷地内にあるパターンのレンタルバイク屋である。

ちなみに、レンタルバイクの料金は24h120千ドン(600円)。ガソリン代別。ガス満タンとは限りません。借りるときは、ちょっと高いかな?と思ったけど、何にせよ物価の高い離島の上に、ホテルがショバ代を取っているので、そんなに高いという訳ではなさそう。英語の旅行ガイド本「ロンリープラネット」にも、大体相場が6USD~10USDと記載があった。

ところが、借りたバイクがボロくてですね。途中でエンストして、通りががりのベトナム人が「ガス欠でしょ?」と言ってたのだけど、ガス欠じゃなかった…。結局、人力で押して帰り、元のレンタルバイク屋で取り替えて貰う。

これが取り替え後のバイクの勇姿。何かあったときのために登録番号を撮っただけなので、バイク全貌の写真がありません。バイクに乗った写真撮っとけばよかった。てか、前のバイクほんとオンボロだったよ…。最初からこのレベルの新しいバイクを貸してよねー。新しめのバイクが出払ってた訳じゃなかったのに。

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ロヴォイビーチ(Bãi Lò Vôi)

バイクを取り替え後、まず向かったのがロヴォイビーチ。オレンジの丸印が、概ね泊まったホテルがある辺り。ホテルから2㎞くらいの距離。

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バイクの故障でタイムロスしたけど、午前中は引潮で美しい砂浜が見えていました。天気は最高。

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海流の関係か、小さな貝殻や珊瑚がたくさん打ち上げられていた。

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昼休み

ところで、コンダオ諸島は元々植民地時代から、思想犯や反政府活動家を投獄していた監獄の島で、その元監獄が見学できる。近くに監獄があったので、見に行ったのだけど…

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昼休み。

そういえばもう昼食には遅い時間。比較的評判のよいカフェでハンバーガーを食べ、遅めの昼食を食べる。

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割と、いけます。

カフェから次のビーチへ!と思ったのだけど、お墓に着いてしまう。地図で見ると、このお墓の脇を抜けられる筈なのだけど、道が見当たらないので、元に戻る。

ちなみに、このお墓も、投獄され拷問されたり処刑されたりしたベトナムの英雄達が葬られているお墓なのでございます(観光名所の一つ)。

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ダムチャウビーチ(Bãi Đầm Trầu)

空港へ向かうアップダウンの激しい道を通り、まず、向かったのがダムチャウビーチである。ちなみに、バイクには乗っているものの、初心者ゆえ怖くてスピードが出せず、歩いているときは「遅いなー」と思っている地元のバイクにも抜かれる始末。日本の教習所で、余りにもバイクをのろのろ走らせていたので、「tamarindさん、tamarindさん、それじゃ歩いた方が早いですから」と言われたのを思い出し、おかしくてたまらなくなる。

それはさておき、

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ダムチャウビーチに到着。コンソン島の主要な海岸のなかで、唯一、ここだけには海の家的なお店があります。ここは、コンソン島の他のビーチとは異なり、東南アジアでよくある茶色っぽい砂浜のビーチ。

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はためくベトナム国旗が誇らしげ。

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ベトナム軍兵士が、店内を通過してビーチの奥の方に進んで行ったので、何かと思ったら、飛行機の離発着があった。残念ながら、このときは、「発」の方だったため、プロペラ機の「ブーン」音は聞こえたものの、姿は見えなかった。着陸時には、丁度このビーチから飛行機が見える筈。

ニャットビーチ(Bãi Nhát

島の北東部からホテル(オレンジ丸印)に戻り、少し休んでから南西部の方に向かう。

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海沿いの道を進んでいく。途中でダートになるも、そんなに悪い道ではなかった(比較的平たい砂利道)。

途中で、西洋人のおじさん達が、水着一丁でバイクに乗っているのに行き会ったけど、なるほど合理的だなーと思った。だってビーチをバイクで回って、行く先々のビーチでちょっと泳ぎ、次に行くんだよね。さっきも書いたとおり、殆どのビーチには着替えの設備がないから。

まあ私は水着一丁でバイクに乗る勇気はありませんが。

程なく到達したのが→

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ニャットビーチ。全然知らなかったのだけど、ここは夕日の美しいビーチとして有名らしい。たまたま、夕暮れ時に到着。

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写真からはよく分からないけど、白い砂浜である。

もう大分暗くなってきたので、バイクに乗って帰る途中、バイクのライトに驚いて、周囲のジャングルから鳥だかコウモリだかが飛び出して道を横切っていく。

コンソン島は海洋性気候なので、ホーチミン市やブンタウよりも気温が低く、ホーチミン市が最高気温32度のところ、30度くらいの気温だった。だから、バイクで走っても風があり爽やか。バイク、自分でコントロールして好きな場所に行ける、というのは病みつきになりそうな感覚である。爽やかな空気に美しい景色、自分の本来の身体を離れて自由になれる感じとでも言おうか…。とても楽しかった。

バイクの故障によるタイムロスがなければ、もっと色々回れたと思う。行けばよかったなーと思うのが、蓮の咲き乱れる湖と、景色のよいお寺。

あと、トレッキングツアーで山の中の自然を見る、という回り方もあるようだ。ベトナムの離島は軍が厳しく管理しているので、自力では回らない方が良いらしい。ガイドを付けるべし、と、これも「ロンリープラネット」に書いてあった。

この日の翌日、街に一番近いアンハイビーチと監獄跡地(タイガーケージ跡地)に行ったので、その様子はまた次の記事で。

島に行く・その8(4日目続き コンソンタウンの様子)~2018年4月・5月ベトナム

コンダオ諸島到着

コンダオ空港に着く。風邪で鼻をかみすぎたのと、気圧の変化で耳が変。

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どう見ても歩いた方がいい距離感なのだけど、やっぱり空港建物までバスで運ばれた。一応、ターンテーブルがある。

アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットが泊まったので有名な、シックスセンシズ・コンダオは、このターンテーブル向かって左後ろ辺りに、カウンターを出して顧客に対応している。さすがに一流ホテル。

あ、私は勿論シックスセンシズ・コンダオなんかには泊まりませんよ。そりゃプライベート・ビーチ付きで素晴らしいだろうけど、あんなホテルに3泊もしたら、普通のホテルに泊まる料金との差額で、もう一度ベトナムに来るフライト・チケットが余裕で買えます。確か1泊6万円以上…。

空港にはタクシーもあったが、大きな規模のホテルには大体送迎サービスがある模様。

ホテルにチェックイン。海は南東に開けているので、夕方の海岸は日が陰っている。

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コンソンタウンを散歩する

コンソン島はとても小さな島で、ホテルから島の中心部もそんなに離れていないので、街の様子を見がてら出かける。この頃には、喉から始まった風邪が鼻風邪に移行していて、鼻水ズルズルだったのだけど、ホテルの部屋に備え付けのティッシュがなかった。だからティッシュを箱買いしないといけない。水も買いたいし。

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閑散としている。

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ベトナム政府はこの島を観光地として売り出したいように見えるけど、まだまだ普請中。次の写真、右側の建物は鉄筋を入れているが、左側はレンガとコンクリート中心の建築のようである。多分、右は大規模な海鮮レストランのような商業施設、左はホテルだろうけど、何故このような違いがあるのかは、専門外なのでよく解らない。

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歩き進めると、ようやく街らしくなってきたけど、やはり人は少ない。5月は東南アジアはオフシーズンなので、12月~1月のクリスマスシーズンに行ったら、欧米の観光客で混むのかも知れない。

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市場にやってきた。

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市場を通り過ぎようとすると、見慣れぬ風体の者は外国人観光客だと判るのか、小さな女の子が「ハロー」と声を掛けてきた。

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通りがかりのバイクに乗った親子連れ、後席の女の子が、私の目の前で手に持ったお札を派手にバラ撒いてしまったので、拾って運転席のお父さんに渡す。

観光地ではあるものの、全体的に、離島らしいのんびりした雰囲気である。

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早めにイカの炭火焼きなど食べて、ホテルに戻る。

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ちなみに、市場の近くに、比較的大きめの食料品店兼雑貨店のような店があったので、そこでティッシュとミネラルウォーターを買うことができた。コンビニは見当たらなかった。

この日は疲れ切って、午後8時前には就寝。気が付いたら寝ていた…。

島に行く・その7(4日目 ホーチミン市からコンダオ諸島へ)~2018年4月・5月ベトナム

ホーチミン市を発つ

今回、ホーチミン市で最初の3日間泊まったホテルは朝食付きだった。朝食のレストランは、入り口の受付で部屋番号を聞かれる方式である。

受付のお姉さんが、こちらの答えた部屋番号を聞いて、すごく一生懸命ノートを見ながら英語で部屋番号を復唱しているので、思わずベトナム語で数字を言ったら、ウケて笑ってくれた。昨日のブンタウからの帰りの高速船の中、子供達が数字を数える遊びをしていたのでつい。外国人がベトナム語使うとそんなに面白いんですかね。このレストランには、少し年配の男性フロアマネージャーがいて、下手な英語で部屋番号を告げていると「にっ・さん・しー!」みたいな感じで少しおどけて日本語を使ってくれるので、おあいこ、である(何が?)。多分、フロアマネージャーさんの日本語は、かつて、このホテルに山ほど日本人が来ていた名残であると思われる。

折角なので中庭で食事した。この素敵な中庭にも今日でお別れである。

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タンソンニャット空港の国内便のターミナルに向かいまする。

昨日、ブンタウまで行ったんやし、そっからフェリーに乗ればええやん、て感じですが、ブンタウに行くことにして高速船のチケットを予約したのは、旅行直前の4月24日のことで、この時には既に航空便を予約していたし。

ちなみに、ブンタウからコンダオ諸島へのフェリーは、合計12時間もの船旅である。行きは午後5時出港で翌朝の午前5時に到着するらしい。しかも英語のWebサイトでは「外国人にはお勧めしない」などと書いてある。多分、日本でも離島へ行くフェリーなどでよくある、大きな船室に雑魚寝方式の客席なのだろう(私も昭和な映画などのワンシーンで見たことがあるだけで、乗った経験はない)。これに対し、プロペラ機だけど45分。お金で体力と時間を買うようなものかな。

タンソンニャット空港

チェックイン後、靴を脱いでのセキュリティ・チェックも、もう慣れたものである。

搭乗口の番号をチェックした後、搭乗口近くの飲食店で昼食を食べる。

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これは何かフエ料理のお店だったと思う。ハート型にキュウリとエビが飾ってあった。写真撮る前に手前のエビをうっかり食べてしまった。ベトナムはハートのモチーフの物が多いように思う。ベトナムには愛が溢れておりまする。てか、お皿の飾りの向きはこうじゃない。しかし、お店の人はこの状態で置いていったものである。

温かいコーヒー頼んだら、ベトナム式で甘かった。ご飯には合わなかった…。

昼ごはんを食べ終わって搭乗ゲートに行くと、えっ?表示された行き先が違う。そうだ、そういえばタンソンニャット空港の国内便はしょっちゅう搭乗ゲートが変更になるのだった。確認すると、変更後の搭乗ゲートは、最初のゲートとは建物の反対側。折角搭乗口の傍で食事した筈だったのに、延々また歩かないとあかんやんか。

プロペラ機なので、勿論、ボーディング・ブリッジは使えない。乗客は、機体のすぐ傍までバスで運ばれて、タラップで乗り込む形式である。

バスに乗り込む。しばらくすると…

あ れ だ !

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やっぱりちっこいよね。

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タラップで乗り込みます。

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内部は、2座席が2列である。

もちろん、機内モニターみたいな気の利いた設備はないので、客室乗務員が安全機器の使い方を実演して説明する。

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全然関係ない話なのだけど、働くベトナム女性のこの髪型、結構気に入って、旅の後半は真似していた。涼しいし、かわいい。こういう風にきっちり纏めるのは難しいですが。

プロペラ機は巨大なハチのような音を立て、ブンブンいいながら飛び立つ。ジェット機とまた違う感覚。プロペラ機はラスベガスからグランドキャニオンまで一度乗ったことがあるけど、こんな感じではなかったと記憶する。もっと小さい機体で座席も1列×2、飛行中も、もっと音量がうるさくて、全員大きなヘッドホンを付けるように指示されたような覚えがある。機種によって大きな違いがあるのかも。

機内も殆どバスのようなノリである。通路を挟んで隣席のおじさんが、席を前に移して欲しいと言い張っていた(本来、1列目は乗務員用の席であるようだった)。客室乗務員のお姉さんに注意されても聞き入れず。その内、お姉さんは後ろに移動してしまった。別のおじさんも前の席に移動して、自分の思うような姿勢で寛いで過ごしている。

メコンデルタの東端を南下する。

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機体が古くて窓がばっちい。窓外の景色があまり綺麗に撮れない。

写真が多くなってしまったので、コンダオ諸島(コンソン島)に到着後は、次の記事で。