チャウドック近郊のチャム族の村を10円で回ってきた②(2019年12月~2020年1月 カンボジア・ベトナム その7)

チャウドック近郊のチャム族の村を10円で回ってきた①(2019年12月~2020年1月 カンボジア・ベトナム その6)の続きです。

 

今回徒歩で回ったルートはこちら(復習)。

chaudoc2020-2

2つめの渡し船乗り場までやって来ました。

あれ船?あの船!?ちっさ…。

DSC_0519

さっき乗った渡し船に比べるとだいぶ小さいです。チケット売り場は全く見当たらないので、そのまま気にせずさっさと乗り込みます。宝くじ売りのおばちゃんまで乗ってる。

DSC_0521

売り物(もちろん食べる用)のアヒルたちも一緒です。

DSC_0523

この四角い穴からエンヂンの排気が出るのぢゃ。

渡し船が出発します。乗客は、ほぼほぼ地元の人々。

DSC_0524

水上生活者の家なども間近に見ることができます。

DSC_0527

川の上はやっぱり気持ちがいい。

DSC_0529

対岸の入り江が見えてきました。オオバンの群れが見えてきました。珍しい。いやベトナムでは珍しくないのかもしれないですけど、私が見たのは初めてです。

DSC_0532

オオバンはこういう大型の水鳥ですね。昔読んだ子供向け小説に「オオバンクラブの無法者」ってタイトルの本がありまして。それで知っています。

DSC_0534 (2)

ベトナムの人はこういう鳥も捕まえて食べるんだろうか、とふと頭をよぎる。

船着き場にとうちゃーく。

DSC_0535

船から出ると、対岸に渡し船の料金を集めている人がいたので1000ドン(約5円)払いました。

少し歩くと、目抜き通りに出ます。地図で見ると、ここで右折するとモスクがある筈なので、目抜き通りを右に曲がって進んでいくことにします。

道の右側、川沿いにはこんな景色が広がっています。いかにも水上生活者が暮らす村と、村の間を縫って走るクリークといった感じがします。

DSC_0536

この時期は乾期だったのであまり水はありませんが、水上生活者の高床式の住居を間近に見ることができます。こういう家が道ばたに沢山建ち並んでいます。

DSC_0538

何かおやつのような物を売る店がありました。

DSC_0540

モスクに通じる道すがら、モスクに通う人たち目当てなのでしょうか、道ばたがちょっとした市場のようになってます。チャム族の衣装を着た人々も見えますね。

DSC_0541

村の魚屋さん。

DSC_0542

この少し先まで進むと、道路左側にモスクがありました。このモスクのてっぺんも、チャウドック側から見えていました。

DSC_0547

道路を挟んでモスクの反対側も水上生活者の家。

DSC_0549

モスクを外から見学し、来た道を戻ります。途中で道が二股に別れるので、さっきの渡し船の乗り場に通じる左側の道ではなく、右側の道を進みます。

DSC_0551

右側は街道筋。

DSC_0552

っと??

なんと野鳥(ジビエ)を売ってます。街道筋を通行する地元ベトナム人に売るんでしょうね。

DSC_0553

なんか鳥が逆さに棒から吊されてるし。

DSC_0554

網のかかった箱に小鳥が入れられてピーピー鳴いています。哀れ小鳥ちゃんは今晩のごはんのおかずに……。

と思ったらもう一人別の野鳥屋さんが。

DSC_0555

ここではぶら下げられていたのはゴイサギ風の鳥でした。

それにしても、ええっ、これも食べるの??→

DSC_0556

どう見ても猛禽類です。

そういえば12月から1月ってメコンデルタ地区は鳥の繁殖期なんだった。

さて、もう少し歩いたらチャウドックまで1㎞の表示と

DSC_0557

橋が見えてきました。

DSC_0558

橋にのぼってふと下を見ると、みなさん正装して何やらカフェでお待ち合わせ中の様子。

DSC_0560

と、対岸から船がやってきました。

DSC_0562

何やら華やかな雰囲気。

DSC_0566

この後、先ほどのカフェで待っていた人たちと一緒にマイクロバスで何処かへお出かけ。多分結婚式の出席者だと思います。この日1月3日は結婚式日和だったらしく、対岸でも結婚式の会場準備を見かけました。

橋の上から水上生活者の村を眺めます。

DSC_0567

これはもう少し進んだ場所から撮影。

DSC_0573

橋を渡ってチャウドック側へ渡り、しばらく住宅街の中を川沿いに進むと、チャウドック市場に出てきました。

DSC_0577

これで、チャウドックの街の対岸へ渡し船2隻に乗って渡り、最後に橋を渡って、一周してチャウドックの街に戻ってきたことになります。

この後、川沿いの公園を通っていたら、やっぱりボートで案内するっていうおばちゃんのガイドに声をかけられましたが、ごめんよもう行ってきたんだ。それにそろそろ出掛ける準備をしないといけないからね…。

 

以上、2回に渡り(前回→チャウドック近郊のチャム族の村を10円で回ってきた①(2019年12月~2020年1月 カンボジア・ベトナム その6))、約2時間の散歩コースの報告でした。

その交通費、なんと渡し船1回1000ドン×2回=2000ドン(10円)。

Webを検索してチャウドックの旅行記を読むと、ガイドとボート付だと2時間で1000円くらいは払っている感じかな?その100分の1!ガイドのおっちゃんおばちゃんに営業妨害で怒られそう。あ、ガイド付きボートにはもっと見所を効率良く回れる利点があると思いますヨ!(とフォロー)。

以上です!

チャウドック近郊のチャム族の村を10円で回ってきた①(2019年12月~2020年1月 カンボジア・ベトナム その6)

カンボジアからベトナムの国境の街チャウドックで丸一日空いていたにもかかわらず、観光らしい観光はしていなかった今回(チャウドックの街(2019年12月~2020年1月 カンボジア・ベトナム その5))。

ただ、ホーチミン市への移動日の午前中、自力でチャム族の村を交通費

10円

で散歩したのはちょっと珍しい経験だと思います。散歩の道すがら、目にした村の様子を書いてみます。

 

ルートは以下のとおり。

chaudoc2020-2

チャウドックの中心街の東の方に渡し船がありますので、それで対岸に渡り、さらに次の港で渡し船を使って対岸に渡って、最後は橋を通ってチャウドックの街に帰ってくるコースです。

 

チャウドックの目抜き通り、川沿いの道路を通って東に向かうと、道路の東側にある渡し船の港はすぐに分かります。渡し船に向かって右側にチケット売り場があります。チケット売り場の窓口の上に看板があり、バイク+1人で5000ドン、バイク+2人で6000ドンと、絵とその横に値段が書いてあったように思います。写真撮り忘れた。

じゃ人間だけの場合は?あっ”Đi bộ(徒歩) 1000đ”とありますので1人1000ドン(約5円)ですね。

おっと、ここで謎のおじさん登場。何事かベトナム語でわあわあ言われますが、意味が分かりません…。ベトナム語…。ノープロブレムのおっちゃんとセ・ロイのおっちゃんのおかげでベトナム人の男性はみんな客引きに見えてしまうのですが、どうも違ったらしい。多分「渡し船に乗るの?チケット買わないと駄目だよ」とかなんとか、だと思う。ベトナムの人、世話好きの人が多いので、訳の分かってなさそうな外国人がいるとサッと助けようとする人が多いです。

チケットを購入して改札してもらい、船に乗ります。こっち側は目抜き通りだからか、かなり大きな船です。大型車両も、一般のバイクもどんどん乗ってきます。

車両が満員近く乗り込んだ後、出航です。

DSC_0495

上は、渡し船(フェリー)から、さっきまで私がいた船着き場方向を撮った写真。ここのフェリーは2台が交替で行きつ戻りつしているのですが、結構大きな船でしょ。

対岸に到着しました。

DSC_0497

こっちの対岸くらいまでは結構外国人も来るらしく、バイタクに「乗らへんかー」と声を掛けられるも、散歩するだけの予定なのでスルーします。

通りに出、左折して歩いて行くと、右側にモスクらしき建物が見えてきました。

DSC_0499

対岸から見えていた、一つ目のモスクです。

DSC_0502

かなり立派です。大概、こういうモスクは異教徒であっても中に入れて見学させてくれるようですが、時間にあまり余裕がないので割愛。外側を通り過ぎるだけにします。

DSC_0506

このあたりの建築物の雰囲気も普通のベトナム家庭とは違っています。イスラム風なのかな、様式が違います。玄関の庭先にマンゴーがたわわに実ってますね、熟したら実を木からもいで食べるんでしょうか、うらやましい。そういえば、こういう庭先のマンゴーの木、マレーシアのイスラム村でも見かけた気がする。

DSC_0509

上の写真は、ベトナムではよく見かける手押し車の八百屋さんです。もっとも、ハノイの中心街にはまだこういう八百屋さんを見かけますが、ホーチミン市の中心街だとあまり見かけません。

DSC_0510

道ばたで売られているグアバ。最初、ナシかと思ったけど違いました。

(2020年3月2日注記;この記事を読んだベトナム在住の方からグアバではなく”quách”ではないかとのご指摘を受けました。果物を割って中を見ればはっきりするんですかね。ベトナム版Wikipediaより)。

八百屋さんは村の中をゆっくり移動していきます。とりあえず、八百屋さんの後を付いて歩きます。

DSC_0512

途中でバインミーの店がありました。こっち側の方が、チャウドックの中心街よりも、バインミーもコムタムも安くて美味しそう。残念ながら朝食をとったばかりだったので、もう食べられません。

DSC_0513

さっきの八百屋さんは次の逗留場所で止まって近所の人たちに営業を始めたので、八百屋さんを追い越して進んでいきます。

DSC_0515

また別の八百屋さん。こういうの、いいなあ。

DSC_0516(2)

ネム(だと思う)の店番をする小学生くらいの僕ちゃん。

(2020年3月2日注記;これも”quách”を教えてくださった方に教えて頂きましたが、ネムじゃなくてlạp xưởng (臘腸)だそうです。言われてみれば確かに中国風の腸詰めです。)

DSC_0517

こんな感じで田舎の村を進んでいくと、

DSC_0518

隣村との境の表示が見えてきました。この門をくぐってすぐのところが、次の船着き場の筈です。

 

チャウドックの街は旅行者がカンボジアへの窓口としてやってくる街であり、街の人たちも外国人慣れしているのですが、その分客引きも盛んですので、次々に声を掛けられてあまりのんびりできない感じです。ところが対岸に渡っただけでこのローカルな雰囲気。しかも、チャム族の方が暮らすちょっとエキゾチックな村です。

個人的にはベトナムはこういう普通の人の暮らしを見るのがいちばん面白いなと思うので、思い切って対岸まで渡ってみてよかったと思いました。

この記事を書くために改めてGoogleを調べていると、ベトナム人には評判のおいしくて安い牛焼肉の店なんかもあったようです。こっちまで食べに来れば良かったなー。渡し船のフェリーは何時までやってるんでしょうか。レンタルバイクを借りてフェリーでこっちまで来れば、色々回れそう。

(後編チャウドック近郊のチャム族の村を10円で回ってきた②(2019年12月~2020年1月 カンボジア・ベトナム その7)に続きます)。