チャウドックの街(2019年12月~2020年1月 カンボジア・ベトナム その5)

カンボジアへのベトナム側の玄関口ともいうべきベトナムのチャウドック(Châu Đốc)の街。実際のところ、私が今回通ったのとは逆ルート、ベトナムからカンボジアの首都プノンペンへ行くルートの方が反対のルートより人気のようで、チャウドックに関する日本語情報もWebで検索するとまあまあ見つかります。

そういう情報を読んでから訪れたチャウドックの街、想像していたのより遙かに小さい街です。本当の中心部なんて2~3キロ四方くらいちゃうかしら。

ただ、さっきも言ったとおりチャウドックはカンボジアへの玄関口の街なので、ここで一泊して朝のスピードボートでプノンペンに向かう旅行者はそれなりの数はいるようでした。あと、ここはホーチミン市からバスで6~7時間の場所ですから、チャウドックまで小旅行にやってくるベトナム人も多いとか。

そんなチャウドックですが、私が事前にチャウドックでの観光情報を調べたところでは、

  • ガイド付きボートを雇って水上生活者とチャム族の村を回る(2時間程度)
  • サム山(Núi Sam/Sam Mountain)に登る(おそらくバイクを借りて半日程度)
  • バードサンクチュアリ(Rừng Tràm Trà Sư/Tra Su Cajuput Forest)に行く(チャウドックから23キロ離れているのでバイクで行けなくはないけど、着いてから入場料を払いボートのチケットを買わないといけないから、おそらくツアーが無難。まる1日かかりそう)

くらいなもん。

せっかくこんな遠い場所まで来たのだから観光すべきなのでしょうが、このときは、既にカンボジアですごい遺跡をさんざん回った後だったので、「名所の○○」みたいなのに行くのは飽きてた。

ツアーは人に委ねる部分が多いから、まる1日、自分の気分で動けないのは面倒くさい。

残るは「ガイド付きボートで水上生活者とチャム族の村を回る」ですが、早起きして明け方に張り切って出かけたものの、声をかけてきたのがおっさんしかいなくて、しかも提案プランに”gambling”が入ってたので断ってしまいました。怪しすぎる。断ったら、”no problem”と言い出すから益々怪しい。不利になると「私を信用してください」「問題ない」と言い始めるのは詐欺師の常套句ですね。

これまでの経験上、インドシナおっちゃんをイマイチ信用していない私。

おばちゃんだったらお願いしたかもしれないけど、よく考えたら朝早い時間、女性は家庭の用事で忙しいのだった。

ということで、チャウドックに着いた翌日は、街を歩いて眺め、あとは泊まったホテルでゆっくりしてました。天気も良かったので、これはこれで楽しい。

そこで、この記事ではこの1日(2020年1月2日)に私が撮った写真に添って、チャウドックの街を一通り紹介することにします。

 

2020年1月2日、午前4時台に起床。さすがにチャム族が近くの村に住んでいる街、コーランが遠くから聞こえてきました。

早朝5時過ぎ。まだ真っ暗ですが、チャウドック市場、殆どの店が開店してます。

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それなりの人出があって、バイクも自転車もたくさん。

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なので、写真を撮っていても

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通行中の自転車が写り込むなど。

歩き回っていたら、昔の築地市場の小型版のような場所に出ました。魚市場です。

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海鮮もあります。小さいイカやサケの頭、カツオやアジ、マナガツオといったところでしょうか。

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もちろん、大きな川に面した街なので、川魚は本場です。

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ナマズ(cá ba sa)と雷魚(cá lóc)でしょうか。

市場を出て、川沿いの公園にやってきました。丁度東の空が明るくなってきて朝焼けがきれい。

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しかーし。この写真を撮ってたあたりで、さっきの「ノープロブレムのおっちゃん」がうるさいので退散。一人やっつけてもまた別のおっちゃんがやってくるし。勘弁してや。

この公園、ベトナムの公園によくあるように運動器具が色々備え付けてあって、暗いうちから健康のためせっせと運動している人や集団で健康体操をしている人たちがいて色々面白かったのですが、おっちゃんらのせいで写真撮れなかった…。

ちなみに、東南アジアの活動の勝負は朝と夕暮れです。真昼は暑くて運動したら死にます。昼は昼寝をするに限る。

 

朝食後。

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昨日、私がプノンペンから乗ってきたハンチャウツーリストのボートがプノンペンに向けて出航しようとしているのが見えます。

天気がいいので、川とその上を飛んでいるアマツバメの群れを眺めているだけでいい気分です。

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働く漁船。

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午前中は、こんな風にゆっくり部屋で川を眺めて過ごした後、街にもう一回出て、洗濯屋さんを探したりコープマートをチェックしたりしてました。洗濯屋さんは場所がよく分からなかったので、洗濯は結局、ホテルにお願いしました。翌日のホーチミン市行きの長距離バスのチケットの予約も、フロントにお願いして完了。ホテルスタッフがその場でバス会社に電話して予約してくれました。

もうすぐ昼時だったので、お昼を済ませるべく、再度チャウドック市場に向かう。

チャウドックはこういう自転車の後ろに荷車風の座席を付けたセ・ロイ(xe lôi)が現役です。歩いていると乗ってけーと頻繁に声をかけられますが、観光用だけではなく、荷物運び用としても現役です。

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ところで、チャウドックの名物といえば川で獲れる豊富な魚を発酵させた調味料、マム・カー(mắm cá)です。

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マム・カー、すごいにおいのする調味料だと聞いていましたが、確かに魚臭いけど比較的日常的に魚を食べる日本人的にはそれほど嫌なにおいではありません。魚が嫌いな人はダメでしょうけど。

チャウドック市場にはこういうマム・カーを売る店がずらっと何軒も並んでいます。

市場の中には食事をするところもあるので、ここで昼食を取ることにします。

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昼はブン・カー(bún cá)。細麺で、汁は甘酸っぱくておいしいです。

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早めの昼食を取って帰る道すがら。

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炭火焼にされているのは雷魚(cá lóc)でしょうが、牛のしっぽ鍋(lẩu đuôi bò)は初めて聞く料理です。これもチャウドック名物なのだろうか。

川沿いの公園にある有名なバサ(ナマズ)の象。

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朝早起きしすぎたので眠くなり、昼寝をして起きるともう夕方。

暮れていく川べり。

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さて、こちらはうって変わって夜。

適当に街を歩いていると、ナイトマーケットが。

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衣類中心?

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道ばたで小さな女の子が平気で用を足していたりして超ローカル。外人の出る幕はなさそう。

次は市場の傍で見つけた店。

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さすがは自営業の国ベトナム。屋台セットそのものを売っているのは始めて見た。

さて何やらLEDでキラキラした寺院が見えてきました。

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中に入ってみたら観音寺院。人々の篤い信仰を集めている寺院のようで熱心にお参りしている信者がたくさん来ていました。

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こういうのと比べると日本の寺院って暗くて古くて辛気くさいですな。本来、仏様ってこういう感じで最先端でキラキラしてて如何にもありがたい雰囲気を醸し出していたんだと思う。

 

なんかとりとめもなくなってしまいましたが、以上、チャウドックの街の一日でした。