島に行く・その12(8日目 最終日 ホーチミン市から日本に戻る)~2018年4月・5月ベトナム

最終日

5月5日(土)は、午前中の飛行機に乗って帰るだけである。つまらん。

ここは他の場所と違ってWi-FIが繋がるなーと思いながら、朝、ノートパソコンをいじっていたら、机の下に何やら怪しい影が…。メガネがなかったのでよく見えない。メガネをかけてもう一度見直したけど、何も見つからなかった。多分虫だと思うけど、何だったんだろう。

さて、ここはサービスアパートメントなので朝食は付いていない。

で、屋台のバインミー。お皿と食卓はサービスアパートメントの備え付け。

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さらばベトナム。さらばさらば。

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ところで、帰りのキャセイパシフィック航空・ホーチミン-香港便は、最新式の機体。

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別に機外カメラなんて珍しくないが、ここは、尾翼にカメラが付いているのである。新しい。あと、トイレが車椅子対応だった。車椅子に乗ってツアーで香港旅行するベトナム人の方が数名いらっしゃいました。

この後、香港で乗り換えた香港-羽田便は古い機体だった…。まあそういう時代です。分かってはいるけれど。

コンダオ諸島情報まとめ

いっつもあちこちに情報がとっちらかかっている私の記事ですが、折角なので、気が付いたことをある程度まとめてみたいと思います。

1 人がいない

観光客を含め、人がまばらです。日本の人もたまに見かけましたが、殆どいませんでした。

島民は7000人ということなので、地元の人は殆ど知り合い状態?観光産業に他の地区の人が乗り込んできている気配がありませんでした。

まあ、5月は東南アジアのビーチはオフシーズンなので、もう少し西洋人が増える年末年始は混んでいるのかもしれませんが。

島やベトナム政府は、これからコンダオ諸島に人を誘致したいのでしょう、街は整備され、こんな風に大規模なホテルが普請中のところも。

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だけど、コンダオからの帰り、飛行機は飛行場の上を旋回してホーチミン市方面に向かうので、空港の滑走路が俯瞰できたのだけど、あそこはジェット機入るのどう見ても無理やで。フーコック島のように、ジェット機でどんどん人間を送り込むような観光地にはならなそうな気がしました。

2 交通手段に乏しい。バイク必須。

流しのタクシーはいないです。大きめのホテルの前で客待ちをしているタクシーだけ。もちろん、バイタクなんて気の利いた物はありません。バイク必須。事前準備編①で書いたとおり。

あと、どうやって利用するのかいまいち不明なカートが何台も走っていました。最初はどこかのホテルの専属かと思っていたのですが、あとでガイド本を見直してみると、乗り合いバスのように使えるらしいです。ただ、どっちにしても自由度が低いですね。あ、カートはバイクに乗っているとちょっと邪魔でした。

3 食べる所も少ない。物価は高め。

人がいないので、レストランもバリエーションに乏しいです。ホテルの多い場所にはこんな感じの観光客向け海鮮レストランが何軒かありますが、いかんせん団体対応、海鮮も割高だし味もいまいち。

湖に面していて、湖で捕れる雷魚を出してくれるレストランがあったらしくて、行ってみたいなと思っていたのですが、私が行ったときにはグーグルマップに情報が載っていませんでした。もう今は無くなったのだと思います。

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街に行ってローカルの人の行くような食堂に行った方がいいかも?でも島の夜は早そうなので、遅れるとやっていないところも多いかも。昼も同じです。出遅れると営業してない…。

ガイド本には、ナイトマーケットに行けば安い食事があると書いてあったので、ナイトマーケットに行くのもよいかもしれません。

4 ないと思ったらあったATM

「島に絶対ATMなんかないだろ」と思ってタンソンニャット空港のATMでお金を出してきたのですが、コンダオ市場の角にアグリバンクのATMがありました。結構現地の人の利用頻度が高そうでした。

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5 歴史に興味があるなら見所たくさん

コンダオ諸島で一番大きなコンソン島ですら、とても小さな島なのですが、島の成り立ちが、元々、植民地時代から長年に亘って監獄として多くの思想犯や政治犯を閉じ込め拷問し処刑していたというものですので、ベトナムの歴史に興味があるなら、博物館や監獄跡地、墓地をじっくり回ると面白いと思います。

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ベトナムはどこもそうですが、植民地や南ベトナム政府に対する抵抗の歴史を示す事物や場所は、大切に保存して博物館で丁寧な解説付きで展示していて、大変見所があるものです。

私も正直、今回はちょっと歴史探訪の時間が足りなかったです。

6 島の人はいい笑顔、でも英語はあんまり通じないと思った方が

外国人の観光客がいない訳ではないのですが、接客業の人もあまり英語は通じないです。外国人が多いと思われるホテルでも、特定のスタッフしか英語が通じないです。シックスセンシズ・コンダオなら違うんでしょうけど。

でも、接客業の営業スマイルでも本当にいい笑顔。あんな素敵ないい笑顔、日本では見たことがないと思います。壊れかけのバイクを貸してくれたり注文間違えたりされますが…。でも無問題!

他の有名観光地では一杯いる、物を高く売りつけようとする売り子やタクシーの呼び込みもありません。のんびり過ごせます。

買い物する物もないし何もないけど、海は綺麗だし、海でのんびりするにはとても良い場所です。

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ただし、シーズンがあって、やはり11月から2月までが天気がよく(晴れている)、3月から6月までが海が穏やかとのことです。雨期は7月から9月で、9月から11月は台風が来るようです。

以上、風邪引いてあまり冒険ができず、典型的な観光客に徹していた、テンション低めの2018年4月5月のベトナム旅行でした!

 

島に行く・その11(7日目 コンダオ諸島からホーチミン市に戻る)~2018年4月・5月ベトナム

島は雨降り。こういう素敵な離島は天気が良くてこそなのだと実感する。

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でも、コンソン島で天気が悪い日は、1日かけてじっくり博物館や監獄跡地を見学するのもいいかも知れませんね。じっくり見ようとすると時間足りんかった。

泊まったところは、わりとベトナム人のお客さんが多いホテルだったので、朝食も充実していた。特にこのおやつ。

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上はバンフラン、左はチェー(甘いココナツミルクにゼリーや寒天状のものが入っています)、右側のお皿は、上の二つ(白いお菓子と抹茶色と白の縞模様のお菓子)は、ういろうのようなお菓子、下は見てのとおり二食寒天ゼリー。普段はおやつあんまり食べないのだけど、毎日結構な量を食べてしまった。

前日あたりから、ホテルにはベトナム人の団体さんが段々増えてきて、この日のホテルの朝食ビュッフェには、着飾ったりフルメイクしたベトナム人マダムが一杯。

どこかみたいな雰囲気だなーと考えてみて、よく分からなかったのだけど、この間、他の人に写真を見せながらコンダオ諸島の説明をしてたら、「ハワイみたい」と言われてなんとなく合点が行った。ベトナムのハワイ。

チェックアウトのときも、バスで団体が続々と乗り付けてきた。週末を離島で過ごすのでしょう。

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チェックアウト後、空港へ向かう途中。雨降りが強くなってきた。

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空港到着。

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これは別の日に撮った写真ですが、このロビーにはベトナムの英雄、Võ Thị Sáu(ボー・ティ・サウ)さんのグッズが売られています。

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チェックイン(Webチェックインのシステムはありませんでした)後、手荷物を預け、セキュリュティチェックを済ませ、出発ロビーの2階(といっても搭乗するときは1階に降りるのだが)に上がるとこんな感じ。

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離島らしく、貝殻やパールが売られている。そういえばパールファーム的な施設があったな…。

あと、人目に付くところに堂々と女性用下着が売られていてちょっと吃驚した。旅に出て下着が足りなくなったらここで買えばよいということなのでしょうか。

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これはツバメの巣を乾燥させたものの専門店。

昼時だったので、売店で食事を頼んだけど、ご覧の通りインスタントラーメン。それでも葉っぱが沢山出てくるのがベトナムらしいところ。

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行きとは逆向きにメコンデルタを北上し、

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到着したら、ホーチミン市も雨である。

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雨の街角。ここは空港近く。

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この日はBún đậu mắm tôm食べて終わり。

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量多かった…。マムトムって結構癖のある匂いがするらしいが、風邪で鼻が詰まってて何の匂いもしなかった。手前の厚揚げが美味しくて、ついショウガ醤油で食べたくなってしまった。

空港近くのサービスメントアパートに泊まって、翌日、タンソンニャット空港から飛行機に乗って香港経由で帰った。

翌日(最終日)は、帰るだけであまり記事のネタがないのでどうするかな。もしかしたら備忘録的に簡単に書いておくかもしれません。

 

 

 

島に行く・その10(6日目 アンハイビーチと元監獄見学)~2018年4月・5月ベトナム

コンダオ諸島は、幾つかの小さな島で構成されている。人が住んでいるのはコンソン島だけだが、周辺小さな島々も美しい砂浜やマングローブの林で知られており、ネイチャーツアーやダイビング・シュノーケリングツアーを利用することが出来る。

そこで、前日の夕方にホテルのデスクでツアー予約が出来るかどうか確認しようとしたのだが、デスクのお姉さんはこちらの部屋番号を聞いたかと思うと、やおらスマホで何事か打ち込みスマホ上に表示されたメッセージを見せてくる。要するに英語が出来ないので、出来るスタッフがいるときに来てくれ、というものであり、ローマ字で書かれていた。スマホには日本語のフォントはインストールされていないということなのであろう。

まあ、仮に、申し込みできたとしても、前日夕方に申し込んで翌日のツアーが申し込めるかどうかは不明だし、風邪で本調子ではないこともあって、ツアーは諦め、あまり遠出をせずに、ホテルの近くのビーチやコンソンタウンで過ごすことにし、前日借りたバイクは、朝返却した。

アンハイビーチ(Bãi tắm An Hải)

コンソン島の中心街であるコンソンタウンから最も近いビーチが、アンハイビーチである。

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午前中遅い時間に行ったら、観光客の捨てたらしいビールの空き缶やゴミがちょっとあったけど、離島であり近くに大きな河もないため、水質は悪くない。

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泳いでいる人も殆どいなかった。ベトナム人はあまり日向が好きではないようで、朝早い時間の方がプールも海も賑わっていた。

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泳いで岸辺から遠ざかると、急に深くなって足が付かなくなったが、ライフベストなしで足が付かないのはちょっとぞっとしないため、岸辺に戻ってきた。砂がちょっと「アチチ」となる位熱い。しかし、2年前に行ったタイのサムイ島よりはずっと涼しくて過ごしやすい印象である。

元監獄見学(タイガーケージ Tiger Cages)

遅めの昼食は、前日と同じカフェで取った。本当はフーティウ麺の店に行きたかったのだが、店が開いている気配なし。他のところも出遅れたため開店しているところが見つからなかったので、やむなく。

その後、前の日行ったら昼休みで閉まっていた元監獄跡地、タイガーケージへ。

コンソン島は監獄の島だったことで知られている。最も古い監獄は1862年に建立されており、植民地時代は反植民地主義者、南ベトナム政府時代は反政府主義者が多数投獄され、約100年の間に監獄で2万人の人が死んだと言われている。一説はお化けが出るとも。ベトナムで通りの名前になっているような英雄達も多数投獄されていた。特に有名なのがボー・ティ・サウ(Võ Thị Sáu)嬢、彼女は18歳でこの島で処刑されて亡くなっており、この島に埋葬されている。

タイガーケージの他にも、観光名所として、監獄跡地や博物館、ボー・ティ・サウさんも埋葬されている墓地があるのだが、時間の関係で博物館を駆け足で回った後、タイガーケージを見学することにした。

このポイントでブラッド・ピットが撮られた写真があるらしい。

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もう夕方近くであったためか、殆ど見学者がいない。

脱走・侵入防止のため、塀の上に砕いたガラス瓶が見えますね。奥に、当時の様子を再現したマネキンがあるのも見えますでしょうか。

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拷問される囚人と看守を再現するマネキンも。こういう再現マネキンが、幾つもの独房に置いてある。

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2階。

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上から囚人を拷問する看守の再現。

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のぞき込むと、下はこうなっている。

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当時は、囚人は上から棒で叩かれ、生石灰と水を掛けられ、肌を焼き目を潰される、という酷い拷問を受けていたとのこと。

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写真を追加していくと、だんだん憂鬱になってきて、背筋に冷たいものが走るような気がする。やっぱりお化けがいるのかも。しかし、直視出来ないこれらの事実も、ベトナムの苦難の歴史の一つなのである。

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奥の方まで行くと、あまり整備されていなくてちょっと荒れている場所もあった。

監獄跡から外に出て、ちょっとほっとする。

街中には、施設として保存されていない監獄跡もあったが、こんな風に塀の上には樹が生い茂り、

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街の人たちがお店として利用し、だんだん普通の街に溶け込んで行っている箇所もあった。

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夕方、再度フーティウ麺の店に挑戦したが、麺はやっていないという。そうだ、フーティウ麺って朝食のメニューだったな…。でも、帰れとも言われず、おばちゃんが自信ありげな態度だったので何か出てくるんだろうなーと思って出てきたのがこれ。盛り付けがきれい。

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その後、カフェでコーヒーを飲み(本格ドリップのカフェラテで大変美味でした)、アイスを食べ、街をぶらぶら歩きながら宿へ戻る。

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すごくきれいな電飾だが、もうこの時間になると人がいない…。

この日は以上!