空港のセキュリティでは靴を脱ぐ・その8(フーコック島から行くアントイ諸島ツアー後編)~2018年1月ベトナム

前回、本題に入るまで(船に乗るまで)が長すぎた…。

ところで、ツアーのコーススケジュールは、

午前9時頃に各ホテル送迎→パールファーム→乗船→1番目のポイントで釣り→2番目のポイントで泳ぐ→昼食→3番目のポイントで泳ぐ→下船→サオビーチ(午後4時まで)→午後5時頃までに各ホテル送迎

ということになっている。

まあ、出来合いのお手頃ツアーかも知れないが、船上から眺める海の景色はやっぱり最高である。

フーコック島からは、アントイ諸島を繋ぐロープウェイがあり、世界一とか。

このスケールである。すごい。

このロープウェイの柱の一つが建っているとある島近くの海上が、1番目のポイント(釣り)である。釣りといっても、プラスチック製の糸巻きの大きなものにテグスが巻き付けてあって、錘と針が付いただけの簡単なもので、餌は貝の身のかけらである。白人男性で、立派な釣り道具を持ち込んでいる人もいた。

みなさん真剣に釣ってはります。

が、釣果はあんまりである。

この魚、昼食に調理されて出てくるわけでもなく、どうなったのかは謎である。

次のポイントでは泳ぎ!ライフジャケットやシュノーケリングの道具は、貸してもらえる。だが、サンゴ礁も小さくて魚も少なく、あまり大したことはなかった…。

昼食の一例。あと、数品のおかず(日本風に丸められた卵焼きがあった)と、スープ、山盛りご飯にデザートはスイカだった。

昼食後、次のポイント。ここは結構大きなサンゴ礁の棚があって感心。この岸辺寄りがポイント。写真でわかるかな…。

ただーし。白人が海に入るとき日焼け止めオイルを塗りたくったり、平気でサンゴ礁の棚に立ち上がったするのはすごく気になった。あと、岸辺近くなるとゴミが漂着していたのも気になった。人が多い場所だから仕方ないのだが…。

観光資源としてサンゴ礁を使いつつ、保護していくのは本当に大変だと思った。まあ、私も観光客として泳いだのだけども(日焼け止めオイルは使っていない。オイルは現地で入手したココナツオイルを使った)。

港に帰ってきた。これは、イカ釣り漁船かな。かっこいいな。

途中サオビーチ、観光シーズン真っ盛りである。夏に来たときの方が海が綺麗だった。

すっかりくたびれて帰ってきたら、玄関先で悪い子ネコさんが遊んでいたのだけど、一体何していたんだろう、顔が真っ黒に汚れている。

以上です。

お手頃観光コースだったのだけど、船上で景色を眺めるだけで楽しいし、悪くなかったです。もっとすごい、ヒミツのポイントで泳ぎたければ、小さい船をチャーターすればいいのでしょうけど、お値段はおそらく桁が一つ上がると思われます。

 

 

 

空港のセキュリティでは靴を脱ぐ・その7(フーコック島から行くアントイ諸島ツアー前編)~2018年1月ベトナム

素人でなんとかしようとすることに限界を感じて、前日、ホテルのフロントを通じてアントイ諸島ツアーを申し込み、1月3日にツアーに参加してきました。

普通の旅行記ブログみたいになってしまうかなとも思ったのだけど、検索したら、恐らく同じツアーを1年くらい前に利用した人のブログが出て来て、同じツアーを利用しても全然見ているものが違うなと感じたので、書いてみる。

ツアーは、ベトナム語と英語のガイド付き、送迎付き、昼食付きで、1人17USD。比較的お手頃だと思う。タイのナンユアン島ツアーは、日本語のツアーで高速船も使ったので、1万円近くしたように記憶している。

朝、8時45分に集合。デスクに行ったら、提携のホテル(空港のセキュリティでは靴を脱ぐ・その2~2017年12月ベトナムの最後の方に書いたホテル)に行くように指示される。そこのデスクに行くと、さらに、迎えのバスが来るまで、15分くらいかかるという。海岸でも散歩しようと歩き始めたら、「15分くらいかかる」と言ったおじさんが息を切らせて走ってきて、「もうすぐ来ます!」というので戻ることにする。

送迎のバスに乗り込むと、最初に1.5ℓのペットボトルのミネラルウォーターが手渡される。

これは送迎のバスの中。中央奥の青い帽子を被っているのがガイドさんで、流ちょうなベトナム語と英語を話す。最初に、「このツアーに参加しているベトナム人の家族のために、最初はベトナム語、次に英語で説明します。」という説明があった。

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お手頃なツアーの常として、まずはパールファームに連れて来られる。真珠貝から真珠を取り出す実演と、真珠を売る売店の施設がある。

パールには全く興味がないので、裏手の海岸に出てみると、さすがにパールを養殖する海だけあってビーチがとても綺麗。パールより、こういう景色の方が尊いと思うのだけど。

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ベトナム人の家族が、「あそこに!魚が!」とはしゃいではります。これくらいなら、来る前に、ベトナム語初級本をちょっと眺めてきただけのニワカの私でも聞き取れる。”Kia”と”Cá”。

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写真の右下の白い点々が魚。時々水面から跳ねていた。

空港に着陸する寸前のベトナム・エアラインの勇姿。ここは、フーコック島の空港のすぐ南の西海岸にあたる。

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ベトナムでは人が集まるところにはどこにでもいる宝くじ売りが、パールファームにもいた。こっそり宝くじを売っている絵を撮りたかったのだけど、ばっちりカメラ目線を頂いてしまったので、顔は下半分のみ。

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パールファームを出て、島の南端の港にやってきました。さすがに漁港っぽい感じ。

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こ、これはもしや。フーコック島特産の最高級ヌクマムの原料、カタクチイワシではないか。

ちなみに、ヌクマムは買っても飛行機に積めません。手荷物だけではなく、預け入れ荷物でも駄目。

ツアーの船はこちらです。

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本題に入る前の写真が多すぎるので、2回に分けて投稿します。続きはまたこんど。

空港のセキュリティでは靴を脱ぐ・その6~2018年1月ベトナム

1月2日。この日Twitterで書いたことと重複しますが、まとめとして。

私はケムビーチに行ってみたかったのだが、ここは、マリオット(注:2018年1月16日訂正。シェラトンではなくてマリオットでした)が出来て海岸の多くの部分をプライベートビーチにしてしまい、ローカル食堂も追い出されてしまったらしい。そこで、タクシーを使って東海岸の別の場所に行ってみることにした。

だが途中からこの悪路である。

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あまりにも揺れすぎるので写真には撮れなかったが、怖かったのは、前方を走行する建築用の赤レンガを大量に乗っけたトラックが、道がデコボコ故に揺れまくり、レンガを落としまくりだったことだ。ひえー!危ない!落ちる落ちる!間違って直後を走ろうものなら、上からレンガが落っこちてくる。

つまり、この辺の道路は未整備なのだけど、それでも周辺のリゾート開発がどんどん進みつつあって、たくさんの別荘やホテルなどが普請中のため建築資材を運ぶ車両や道路整備の車両がどんどん通る、そのため、雨が降ると道がドロドロになって車両で道が掘れてしまうのだろう。

こんな風にコンクリートで固めた部分もあるのだけどね(でもまだ通れない)。

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着いた。海が荒れていて泳げそうもないので、景色を眺めて食事をして帰ることにしよう。こんなに悪路だとやっぱりタクシーに待っておいてもらった方がいいなあ。2時間待ってもらったら、いくらかかるか、タクシーのお兄さんに聞いたのだけど、いらないという。2回も確認したのだけど。

ここのリゾートのお姉さんが近寄ってきたので、食事を取りたいと伝える。お姉さんがタクシーのお兄さんに何事か確認。確認後、お姉さんはちょっとあきれたような顔をして、「ここまで道も悪いし、新年なんだから、彼にチップをあげないと駄目よ。」と云う。はい。わかりました。ベトナムの人は世話焼きだと聞いていたので、なるほどこういうことかと思う。

海は荒れている。多分、この季節は風がこうなのだろう。でも、写真を撮っていたら、白人の女性がビキニで木陰から出てきた。この荒波でも泳いでいたのかなぁ。

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海鮮チャーハンを頼む。ニンニクが効いている。ここらあたりは、肉よりイカやエビの方が安いのではないかと思う。

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食事をしていたら、立派な白髪の紳士が近寄ってきて、「日本の方ですか?」(←このまんまの日本語)と話しかけてきた。ちょっとびっくりして、”Can you speak Japanese?”と云うと、彼はわかりやすい英語で次のように話し始めた。

ぼくはね、50年前に日本でドイツ語を教えていたんだよ。でも、日本語はもう忘れてしまった。目黒にいたんだよ。日本のどこから来たの?東京のどこ?ああ、羽田の傍なのか。羽田は、もう国内線専用になったの?ぼくがいたときは、空港は羽田しかなかった。南日本のいろんな場所に出かけたよ。愛媛、鹿児島、広島…。北日本には行ったことがない。ぼくは、寒いところは苦手なんだ。ここは暖かくていいね。では、食事を楽しんでね。

そう云って、彼はご家族の方に戻っていった。

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波は荒いが、なかなか素敵な場所である。

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こんな可愛い素敵なバンガローがあって、扉を開けると寝室の外がビーチ。ベッドに寝そべりながら海を眺めることができる訳だ。こういうところに泊まりたいな。こぢんまりしている分だけ、さっきみたいに知らない人とも話せて、人と人の距離が近い感じがする。

食事が済んだので戻ることにする。ここも犬を飼っていた。島の人たちは皆、犬やニワトリといった自然に囲まれて生活している。

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戻る途中。わかりにくいですが、こんな感じで整備中の更地がたくさんある。そのうち、別荘やホテルだらけになるのだろう。

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戻りも途中まで本当にガタガタ揺れて、タクシーのお兄さんには本当に申し訳ないという気分。リゾートのお姉さんに云われたとおり、多めに渡したけど、表情がいまいち読み取れず、喜んでくれているのか足りないと思っているのかよくわからなくて気に病む。チップの制度ってちょっと面倒で戸惑う。

物足りなくなって、結局、戻ってから少し近くの海岸で泳いだ。

そんなわけで、1月2日も上手くいったとはいえない過ごし方だったけど、それでも、ここまでに書いてきたような本当に何でもない体験から、何とも言いがたい手応えを感じる。不思議。