マカオで丸一日、どう過ごす?(8月9日・後半)~2018年8月マカオ・香港・雲南省旅行 その3

今回の旅行の日程

8月8日(水) 羽田発-香港国際空港経由でマカオへ マカオ泊

8月9日(木) マカオ泊←今ここ!

8月10日(金) マカオからフェリーで香港へ 香港泊

8月11日(土) 香港から中国・雲南省昆明へ 昆明泊

8月12日(日) 昆明から空路で麗江へ 麗江泊

8月13日(月) 麗江泊

8月14日(火) 麗江から大理経由で昆明へ 昆明泊

8月15日(水) 昆明泊

8月16日(木) 昆明泊

8月17日(金) 昆明から香港へ 香港泊

8月18日(土) 香港国際空港から空路で羽田帰着

 

前回の続き。

マカオに行ったら絶対にまた寄りたかった点心の店があった。セドナ広場のほど近く、セドナ広場前の道路を少し歩き、路地を曲がったこのすぐ先。

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「陶陶居海鮮火鍋酒家」である。

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この店の点心は、本来、高級な店が、朝と昼間の時間、点心をお値打ち値段で出しているというもので、ローカルの人たちも並んで待って入る人気店である。

ところが、すんなり店の中に通されたので喜んでいたら、メニューが点心のメニューじゃない。英語が通じる人があまりいない店なので、苦労しながら確認し、結果、分かったのが、「点心希望の人は、下に降りて並ぶ」ってこと。点心の希望が通じていなかったようだ。

ということで、水族館のような水槽(生け簀)の前で並ぶ。

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魚やシャコは東南アジアから持って来ているものが多いようだ。

40分くらい並んだところだろうか、ようやく席が空いて通された。席は、さっき通された2階の奥の席だった。高級店なのに、机の天板が何かを打ち付けたようにボコボコである。どうしたらこんな傷が付くのか分からん、と思ってたけど、結局、その上からテーブル・クロスを引くので無問題である。よく観察していたら、店員さんの机や椅子の扱いが割と雑なので、机や椅子を片付けたりなんかするときに傷が付くのだろう。或いは、熱い火鍋を無造作にテーブルの上に置いたときとか。

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やっぱりここの点心は、みんな美味しかった。前回のようにお酒を飲むなんて、勿体ないことはできない。お茶がおいしい。

ちなみに、前回、飲茶でお酒を飲んでいたのは私達のグループだけだったが、お店は別に文句も云わず、私達が余りにもお酒を大量に頼むので、終いには、テーブルの横に別のテーブルをくっつけて、ビールの缶を並べ、どんどんビールを開けて、グラスの空いている人にどんどん注いでいった。商売上手なんである。

さて、お昼ごはんを食べ終わり、陶陶居の先、ポルトガル料理の老舗「佛笑樓餐廳」の角を左に曲がると、私も未知のゾーンに入る。窓枠や1階の赤いドアが美しい街並みの通り。

大変美しい、フォトジェニックな街並みではあるのだが、「赤い扉や赤い窓」ということでも分かるように、ここはかつて遊郭や賭博場だった街を再開発した場所(福隆新街)なのである。店が開いていない早朝の方が、赤い扉がよく見えて美しいんだそう。夜はライトアップもしているとのこと。

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小さな仏教寺院があったり。

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黄色い壁に赤い扉や窓枠のアクセント。ちなみに、下の写真で人が沢山並んでいるのは、お値打ち値段で美味しいので人気のフカヒレ料理の専門店である。

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福隆新街を抜けると、鳥かごが一杯外にくっ付いたような外観のアパートの並ぶ通りに出る。

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セナド広場の方に戻って来た。これはセナド広場に、道一本挟んで面している、「民政總署」の中庭。

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「民政總署」の建物に使われている素敵なタイル。

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どれもこれも、見ていて飽きない。

下の写真は、街角で売っている人気のカレーおでんの屋台である。マカオは、いうまでもなくポルトガルの植民地だった場所で、貿易港でもあったことから、色んな国から色んな料理が入ってきてミックスされた他にはない料理がある。カレーおでんも、その一つ。

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この日は少し買い物をしなければならなかったので、買い物を済ませ、一旦、またバスでホテルに戻って休んでから、食事に出かけた。

さっきの陶陶居のある路地、夜になるとまた少し雰囲気が違って、これも魅力的である。

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次は夜のセナド広場。昼間より人が増えてないか…。

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私は賭け事が嫌いなので、カジノには行かなかったが、夜の散策の際、グランド・リスボアの近くを通りかかった。折角なので中に入ってみた。

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お、おーっ。ゴージャス。ホテルのロビーに巨大な宝飾品のオブジェがあちこちに置かれている。みんな記念撮影中。

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この金ぴかの置物って本物の金製ですか?ありがたやー。拝むと御利益があるだろうか?

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ホテルの近くに戻って来た。ちょっと怪しげだけど、古っぽくて風情があってよい。

このように、マカオの街は散歩していても飽きないし、美味しい食べ物もあるしで、数日間の滞在に相応しい街である。マカオはカジノ(やバンジージャンプ)だけの街じゃない!

しかし、マカオがカジノで保っている国であることもこれまた、間違いない。前回来たときガイドさんが言ってたけど、マカオはカジノの利益の何%かを中華人民共和国に上納することで、従前通りの社会、経済制度、法律および生活方式を返還時から50年間、維持することを許されているんだそう(実際には協定しているんだけど、マカオと中国では力関係が全然違うから、マカオ人と結婚してマカオに住んでいるガイドさんの言葉のニュアンスを汲み取れば、「許されている」と表現しても間違いはないと思う)。まあ私のようなカジノに縁の無い一般人も、そのカジノのおこぼれでマカオの美しい街並みや、美味しい料理を楽しむことができているのだ。

マカオで丸一日、どう過ごす?(8月9日・前半)~2018年8月マカオ・香港・雲南省旅行 その2

今回の旅行の日程

8月8日(水) 羽田発-香港国際空港経由でマカオへ マカオ泊

8月9日(木) マカオ泊←今ここ!

8月10日(金) マカオからフェリーで香港へ 香港泊

8月11日(土) 香港から中国・雲南省昆明へ 昆明泊

8月12日(日) 昆明から空路で麗江へ 麗江泊

8月13日(月) 麗江泊

8月14日(火) 麗江から大理経由で昆明へ 昆明泊

8月15日(水) 昆明泊

8月16日(木) 昆明泊

8月17日(金) 昆明から香港へ 香港泊

8月18日(土) 香港国際空港から空路で羽田帰着

 

マカオは2泊の予定だったので、この日は丸一日マカオ、そんなときどうやって過ごすか?マカオは東京の品川区くらいの面積しかない国で、ご承知のようにカジノが有名なのだけど、実際には、カジノだけではなく、色んなやり方がある。

食事に行く。買い物をする。観光。街を散歩する。

前回来たときはどうだったかなーと、今日、前回の参加者の旅行報告を読んでいて、仕事の合間であるにもかかわらず、爆笑しそうになってしまい、慌ててそっとメーリングリストのメールの検索結果を閉じる。

その1で述べたように、前回は完全に団体旅行であり、かつ、今回と全く同じような日程だったのだけど、そのときのマカオで過ごす2日目は、午前中は主要な観光地をガイド付きのバスで回り、昼以降は自由行動(マカオタワー行きの人たちだけはガイド付き)、夜の食事の場所は決まっていたので、集合場所から団体で行くもよし、集合場所・時間に遅れた人たちは直接店に向かうもよし、であった。

なので、午後の行動を共にしていない他のメンバーがどうしていたかは、その報告を読まないと分からないのだけど、一人で迷って街をさまよい歩くひとあり、バンジージャンプを決意するに至る経緯を述べるひとあり、「人は死ぬ前に何を思うのか」について思いを巡らせるひとあり、「なぜカジノは絶対に儲かることがないのか」をデータ付で解説する人あり、で様々である。しかも、書いているのは全員友人だから、旅行報告をうっかり読もうものなら、脳内で、その人の声で文章が再生され臨場感と迫真性を持って内容が迫ってくるので、思わず笑ってしまいそうになる。

だけど、あー、そういえばそうだったなーと思い出し、あれ、この人、こんなことしていたのかとちょっと吃驚し(←適当にしか旅行報告読んでない人)、そして、みんな文才あるなと改めて感心してしまった。もちろん、了解など貰っていないので、ここに掲載はできないのが残念である。

前回、2日目の私はといえば、飲茶→買い出し→ショーを観る、というコースだった。夕食後、いい加減もう夜も更けているのに何時までも宴会から帰ろうとしない人たちを置き、一人でホテルの部屋に戻ろうとしたところ、帰り道で、閉店したショッピング・アーケードをミニスカの高級娼婦たちが闊歩しているのに遭遇して、昼間とは全く違った雰囲気に驚いた記憶がある。

ショー(シルクドソレイユを中国風にした感じのもの)はもういいかな、と考える。今回泊まったのは旧市街だけど、ショーがあるのはコタイ地区の新しいホテルだし。

マカオの観光地はお決まりのものしかないけど、旧市街の路地の雰囲気なんかは流石に世界遺産、古い建物が取り壊されずに残っているのとかが凄くよくて、でも団体ではゆっくり見ることもできなかったので、やっぱりお決まりのコースで旧市街を散策することにした。

マカオはカジノ付のホテルが沢山あるので、ホテル間の無料シャトルバスもあるのだけど利便性がもう一つ良くない。流しのタクシーは凄く捕まりにくかった記憶がある。ということでマカオ・パスを事前にコンビニで買ってバスに乗ることにした。

出発。

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本当は手前のオブジェを撮りたかったんだけど、光の加減で真っ黒に写ってしまった。左奥は、グランド・リスボアである。マカオの発展を象徴する、53階建ての金ぴかのランドマークなんだけど、旧市街を歩いていると路地の間から何かの拍子に屹立しているのがしょっちゅう見える。何だかゴジラみたいだと思った。

バスはすぐ乗れたが、割と運転は乱暴である。90度のカーブを全くスピードを落とさずに曲がるので、ジェットコースターのようだった。

最寄りの駅で降りて、路地に入るとこれこれ。こんな感じ。

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やっぱり街角の後ろにGリスボアがそびえ立ってる。

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路地を抜けると、お決まりの観光地、マカオといえばこの場所。

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うがー。午前中からこの人だかりである。セントポール天主堂跡。そういえば私も記念写真撮ったわ。よく観光地で団体さんが撮って貰ってる有料のやつ。

1602年に建造され1835年に火災により壁の後ろ側が焼失したのだけど、壁は300年近くこの姿で建っている。これは優に300年は地震がないということを示しており、地震頻発国の日本から来た者としては、めっちゃ羨ましい。

横から見ても壁。

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よく晴れて日差しがきつい日だったので、天主堂跡地の向かって右側のマカオ博物館に逃げる。博物館の内容はわりと薄かったが、マカオ博物館は17世紀にイエズス会が作った砦にあるので、博物館から出るとそこは砲台跡地である。ここにもGリスボアの姿が。

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てか人大杉。それに暑い。

早々に天主堂跡地を後にして、食事に行くことにする。でも食事に向かう途中にも観光名所が一杯あるのね。

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うーんやっぱり路地が素敵だ…。このポルトガル様式の建築物に漢字の看板とか。

こちらは聖ドミニコ教会である。

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ここは、マカオ住人の信仰の対象である現役の教会なので、中を見学することはできるけど、飲食・喫煙禁止、静かにするよう表示があった。当然だけど帽子も取るようにとのことでした。丁度、ライトアップの為のライトの取り付け作業中だった。中もすごく美しい教会です。

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これまたお決まりのセナド広場。

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でもよく晴れた日だったので光がくっきりして、写真で見ても美しいですね。

わー写真だけでもう10枚…。写真厳選したのにー。街の雰囲気紹介したいなと思うと、写真が多くなってしまう…。後半に続く。

マカオの感慨~2018年8月マカオ・香港・雲南省旅行 その1

今回の旅行の日程

8月8日(水) 羽田発-香港国際空港経由でマカオへ マカオ泊←今ここ!

8月9日(木) マカオ泊

8月10日(金) マカオからフェリーで香港へ 香港泊

8月11日(土) 香港から中国・雲南省昆明へ 昆明泊

8月12日(日) 昆明から空路で麗江へ 麗江泊

8月13日(月) 麗江泊

8月14日(火) 麗江から大理経由で昆明へ 昆明泊

8月15日(水) 昆明泊

8月16日(木) 昆明泊

8月17日(金) 昆明から香港へ 香港泊

8月18日(土) 香港国際空港から空路で羽田帰着

 

前半の4日間と全く同じ日程で、数年前にマカオと香港に旅行したことがある。だけどそのときは20人を超えようかという団体旅行で、ガイドも付いてマカオはコタイ地区にあるゴージャスホテルで、旅程は旅行担当と旅行会社に丸投げで、荷物とパスポートとお金を持って空港に行けば連れて行って貰える、という大名旅行だった。

反面、特に利害関係のないメンバーだけで構成されたグループだったので、カジノにもマカオタワーのバンジージャンプにも興味の無い私も、自分のペースで行きたいところ、体力的に参加できるところだけ参加して、他の参加者との親睦も深まってとっても楽しく過ごせた記憶がある。特にマカオは、大航海時代の雰囲気を残す路地の様子だとか、食事の美味しさとかは、香港よりよかった、という印象が残っていた。

だから、今回も日程を組んだとき、昆明には1日で到着することが困難なのが判明した段階で、マカオまで日程に組み入れてしまい、雲南省での日程がどうしても不足気味になってしまって、ちょっと後悔しなかったかといえば嘘になるけど、半面、マカオを楽しみにしている自分もいた。

相変わらずカジノもバンジージャンプも行く気はまーったくなかったけどね。

バンジージャンプは当時、一人3万円くらいで飛べたという記憶がある。飛んだ勇者には、バンジーTシャツと、自分が飛んでいるときのデータをUSBメモリに入れたものが進呈されます。2回目以降は割引きあり。高いところ大嫌いなので全く行く気もなく、今、バンジージャンプが幾らするのか調べてません。けど、飛んだ人は、臨死体験から来る一種のバンジー・ハイになってて、その後、飛んだ人同士、仲間意識のようなもので盛り上がるのね。

・・・・・話が脱線した。

香港国際空港経由でマカオに行くときは、最初に飛行機に搭乗したときの荷物タグを、香港国際空港でマカオ行きのフェリーを予約するときにフェリーカウンターに預ければ、預け入れ荷物を香港で受け取らずマカオまで運んで貰える。

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マカオ行きのフェリーの時間までまだ少し時間があるので、ゆっくり食事をしたかったが、あまり食事ができる場所がない。殆どの飲食街は、空港の外か、乗り継ぎゲート内の出発ロビーにあるので。

食事がなんとかできそうな殆ど唯一の場所がここ。非常に混み合っている。仕方がないので、座っている人たちの横に立って、席が空くのを待って席取りをする他ない。前はここ、カフェだった気がする。

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千切りのゴボウみたいだけど、これは麺である。昼ごはん。

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麺とおかゆの食事。炭水化物 オン 炭水化物。写真があまり美味しそうに撮れなかった…。

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食事の間に、そそくさと(店が混んでて席が空くのを待っている人が相変わらずいるので)予め日本で調達してきた香港・マカオ・中国で使えるSIMカードをセットする。

フェリー乗り場に入れる時間がやってきたので、乗り場に出かけますよ。香港国際空港は本当に大きな空港なので、フェリー乗り場行きにも専用のモノレールがあるんである。

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SFちっくである。

フェリーの香港側船着き場にて。空港経由で目的地に行く乗客の荷物を積み込んでいるのが見えた。ここの船着場は、マカオに行く船だけではなくて、近隣の中国各地(深圳、珠海、東莞など)行きの船も沢山出ている。マカオ行きよりもむしろそっちの方が混んでるような。

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あ、マカオ行きの船がやってきた。これに乗ります。

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大体、1時間ちょっとでマカオに着きます。

マカオのフェリー乗り場の印象ですが、前来たときは、マカオ側の港、結構年期が入ってボロボロで、正直、「港はボロいなー、マカオなのにー」と思ってました。今回来たら、港の設備や建物は綺麗に塗装され、電光掲示板なども新調されていました。前に来たときは、マカオは空前のカジノバブルだったので、儲かったお金でフェリー乗り場も綺麗にしたのだと思われる。

入国審査を済ませ、荷物をピックアップしたら、もう午後7時を超えていた。マカオのフェリー乗り場からは、ホテル行きのシャトルバスもあるのだけど、シャトルバス乗り場にたどり着いたときは丁度バスが出たばかりで、次の便は1時間半くらい来ないようだった。諦めてタクシーに乗る。

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そういえば、1HKD≒1マカオパタカで取引されるんだったなー、などと色々思い出す。マカオでは香港ドルが使えます。お釣りはマカオパタカであることが多い。当たり前か(香港ドルで貰えることもある)。

旧市街にあるホテルにチェックインし、近場で食事をしてちょっと街を散歩すると、移動日だったのでもう割とヘトヘトである。

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流石の土地柄で、マカオでは貴金属店を沢山見かけるけど、私が泊まったホテルの前にも金の置物を売る店が。うーん、金満マカオに来たと実感する。

店には「人民元大歓迎」という看板が掲げてあり、ちょっと悲哀を感じる。日本人はあまり来ないんだろうなー。そういえば香港の空港では沢山見かけた日本人も、マカオに入ってからは殆ど見かけない。外国人らしき人は、普通話を話す中華系の人ばっかりである。

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コンビニで見つけた珍しい海珠ビールを飲んで、この日はおしまい。

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あ、左側の充電中のスマホは、私のじゃないのねん。ホテルがお客さんに貸してくれるん。私、自分のスマホあるから使わなかったけど。