マレーシア レダン島の行き方や特徴などまとめ 2019年4月・5月

レダン島 (Pulau Redang)は、誰も書かないレダン島の村のこと(ビーチ出てきません) マレーシア 2019年4月・5月でも書いたように、マレー半島東部、クアラトレンガヌ沖に浮かぶ青い海、白い砂浜の美しい島ですが、結構行くのが大変でそれなりにお金もかかります。日本から行くなら丸2日がかり…。

あと、リゾートに特化した離島なので、色々特徴があります。そこで観光地としての特徴や注意点をまとめてみました。

1 行き方

以前はクアラルンプールやシンガポールからベルジャヤ航空の直行便があったそうなのですが、2019年5月現在では就航しておりません。

対岸のクアラトレンガヌまで行き、そこから船着き場に車で行って、フェリーかスピードボートに乗ってレダン島まで行くことになります。

一番簡単なのは、クアラルンプールから国内線に乗ってクアラトレンガヌのスルタン・マァムド空港まで行き、各ホテルが手配してくれる送迎バスで船着き場まで行って、フェリーまたはスピードボートに乗ることです。全部お任せで楽ちんですが、一人往復1万円近くかかります。Grabかタクシーを使ってフェリーかスピードボートに乗れば5000円~6000円近く安くなりそうなので、また行くことがあったらその方法にしたいと思います。

ちなみに、フェリーの乗り場とスピードボートの乗り場は違う場所にあり、フェリー乗り場はSyahbandar Jetty、スピードボート乗り場はMerang Jettyです。

スピードボートだと

空港⇒Merang Jetty(30分)⇒レダン島(45分~60分)

フェリーだと

空港⇒Syahbandar Jetty(20分)⇒レダン島(90分)

ということのようです。

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スピードボートはなかなか楽しかったです。

あ、書くのを忘れていましたが、Jettyでは入島税一人RM30とJetty利用料(?)一人RM5を別途支払うことが必要です。

 

もっと安く旅行費を抑えるには、飛行機ではなく、バスを使ってクアラルンプールからクアラトレンガヌまで行く方法もあるようです。ただし、7時間以上かかるらしいので時間と体力のある方向けでしょうか。

2 シーズン

雨期の11月から翌年3月まではモンスーンで風も強いため、大抵のリゾートはクローズしてしまいます。6月から8月までが殆ど雨の降らないベストシーズンだそうですが、その分ホテル代も高くて混み合うそうです。

私が行ったのは4月~5月のゴールデンウィーク期間中だったので、土日は混んでいましたが、それ以外は比較的人が少なかったように思います。ゴールデンウィーク期間中ということもあり、日本から来た方の姿が目立っていました。

元々は、クアラルンプール在住の外国人(主に西洋人)が週末を過ごすリゾートといった感じでしょうか?クアラルンプール在住の人がうらやましすぎる。

あと、島のどこのホテルもホテルに籠もるしかない立地のため、新婚旅行が多いのかな?と思ったけどそうでもありません。グループ、家族旅行、様々な年齢層のカップル…と様々です。ホテルに送迎をお任せすれば、比較的簡単に行けるからでしょうか。

3 過ごし方

とにかく海と景色、自然が本当に美しいので、これを五感で楽しむことが一番だと思います。サルやオオトカゲ、リスなど野生生物もたくさん見かけました。

今回、私は定番のThe Taaras Beach & Spa Resortに泊まりました(普段の旅行記では泊まったホテルのことは書かないのですが、レダン島の場合、ホテルによって特徴が違うだろうと思われるので、書かざるを得ません)。ここはプライベート・ビーチで、装備をちゃんとすれば岩礁伝いに隣接するビーチにも行けますから、もう海を楽しむことだと思います。

岩礁の方に行けば、美しいサンゴや魚を鑑賞することもできます。ただし、きちんとスノーケルの装備をして、ビーチシューズやビーチグローブも身につけた方がいいでしょう。岩やフジツボは鋭くて、触っていると何かの拍子にパックリ切れます。私も指を切ってしまいました。

もちろん、ビーチ自体も本当に美しいので、よく西洋人がしているように、海岸に寝そべってゆっくり過ごすのもよいと思います。

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実際、私も、実質初日にスノーケルツアーに行った後は、泳いでホテルのバーでピザを食べ、疲れたら昼寝する、みたいな典型的なダメな観光客の過ごし方でした。リラックスできて良かったです。リラックスしすぎた。

4 買物や物価

誰も書かないレダン島の村のこと(ビーチ出てきません) マレーシア 2019年4月・5月でも少し書きましたが、Taarasに泊まれば村に徒歩で行けるため、観光客もローカルも利用できる食堂が幾つかあります。ここで食事をすれば、単品でRM10前後から、飲み物などを込みで1人RM20~30で食事できます(ただし、アルコールは置いていません)。

Taarasで食事をすると、小洒落たものが出てきますが、値段はこの倍以上はかかります。大体、東京の比較的いい店と同じくらいの価格設定です。もっとも、食の内容は東京よりいいかもしれませんね。ダメな観光客の私がランチで食べていたピザは、ちゃんと生地をこねて、釜で焼いたものでしたから。

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あと、スノーケルツアーなどのアクティビティもホテルは高いです。しかも、島自体が観光バブルっぽくて、事前に予習していた値段より値上がりしていました。

例えば、私が村のレストランで予約したツアーはRM100でしたが、1年前の情報ではRM80でした。うーむ。でも、ホテルで予約するとこの倍以上します。

お土産などの買い物も、まああまり期待しない方がいいかな…。と思います。

でも自然が美しいですから!それで十分。

5 まとめ

以上、ブログの通常運転状況からすれば、ぜーんぜん、いつもの私らしくもない観光記事でお届けしました。

本当はあまりにも美しすぎてヒミツにしておこうかと思ったレダン島、それじゃあんまり心が狭いだろうということで、私が個人的に感じた特徴をシェアいたします。

 

でも、ここの魅力は美しい自然なので、本当にお願いします。

厚化粧して、日焼け止めクリーム塗りまくって海に入らないで!サンゴの上に不用意に立たないで!

サンゴは本当に弱くて、ちょっとしたことで死んでしまうようです。もちろん、化粧品や日焼け止めに含まれている化学物質はよくないといわれています(日焼け止めについては、サンゴに害があると実証された、という記事を読んだことがあります)。

私自体、そもそも観光に行っている時点で、自分が自然によくないことをしていることは知っていますが、せめて以上に書いたようなことだけはしないように、ささやかだけど心がけています。

厚化粧したって魚しか見ませんよ!それに濡れたら落ちますよね?日焼けしたくなかったら、日焼け止めよりラッシュガードとかフェイスカバーの方が有効ですよね??ライフジャケット着てるのに、そこのサンゴに立つ必要あります???

おもおの、できることにちょっとだけ気をつけて、一説では「モルジブより美しい」といわれている、レダン島の貴重な自然を楽しみましょう。

(おまけ)

実は私、防水のカメラ持ってなくて、美しい熱帯魚やサンゴの写真がないのですが、今回は真剣に欲しいなと思ってしまいました。検索したらハウジングはあまりにも重装備なので、今持っているカメラでなんとかするんじゃなくて、防水機能付きのカメラ探すしかないかな…。

 

誰も書かないレダン島の村のこと(ビーチ出てきません) マレーシア 2019年4月・5月

マレーシアのリゾート地、レダン島 (Pulau Redang) に、先日の2019年4月から5月にかけてのゴールデンウィークを利用して行ってきました。

レダン島は、マレーシアで最も美しいといわれている島の一つで、マレー半島の東、クアラトレンガヌ(Kuala Terengganu)沖に位置しています。最近は、この島も日本人によく知られるようになってきているようですが、何より、中国人にも人気のリゾート地になっています。

そりゃあーもーきれいなところで、写真より実物の方がきれいっていう、観光地には希有な場所ですが、他方で、もちろん、地元の島民が日常生活を営んでいる場所でもあります。

「レダン島」でウェブを検索すれば、「海がキレイ!」、「魚がたくさん!」、「ウミガメと泳いだ!」とかって写真付きで紹介されている情報は、日本語でも英語でも(多分中国語でも)山ほどありますので、天邪鬼なワタクシ、島の村のことを紹介してみます。

初日の夕方、食事ができそうなレストランや、買物ができそうな商店を偵察がてら、村の様子を見に行くことにしました。泊まったホテルは、食事も買い物もビーチもその中で、全部完結できるようになっていますが、それじゃお金もかかるし、なによりつまらない。

ホテルの門から出て、出発です。

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いきなりゴミが落ちていたりしますが、これがリゾートの島の現実です。この後、道路沿いでゴミ(プラスチックゴミのレジ袋入り)を焼いているのも見かけました。プラスチックゴミなんかできたのは島の歴史からすればごく最近で、元々、島の人たちは土に還るゴミしかし出さなかかったのだから、仕方がない部分もあるのでしょう。まあ日本だって他の国のことを言える立場じゃないですよね。

島には様々な野生の動物がいるのですが、リスもいます。リスは、電線を伝って夕暮れの村を軽快に移動していきました(写真が撮れにゃい)。

どんどん行きます。

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ちょっと先に、私と同じように村を偵察に行くのだと思われる、西洋人の女性が歩いています。

道ばたの民家。

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あっ子ヤギだ。

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…って思って撮りましたが、この後、ヤギとかヒツジとか牛とか、飽きるほど見ることになります。なんかメーメー鳴いてはります。お母さんでも呼んでたのかな。

古い、錆だらけのボロボロのおベンツ(トラック)。動くんでしょうか??

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ヤギが頭で小突き合いっこして遊んでいます。

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島のネコです。このすぐ後に逃げられました…。

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この写真だと判りにくいのですが、尻尾だけ長毛のネコさんです。この子だけではなくて、島の他のネコ達も、みんな同じように尻尾だけフサフサしていました。どこからきたネコなのか分かりませんが、多分何か由来があるのでしょう。

道を横断するヤギの親子。

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思った以上に沢山のヤギが放し飼いにされています。首輪はしているので、どのヤギが誰の持主なのかは分かるようになっています。「食料 兼 商品」である家畜が放し飼いにされ、気ままに歩いている、東南アジアの田舎特有の風景です。

上のヤギたちの後ろに、何軒か食堂が見えています。この沿道沿いには、地元の人も利用する食堂がいくつかあります。ただ、豚肉の料理やアルコールは一切置いていません。ここは敬虔なイスラム教徒の村なのです。ほら、写真の右上にちょっとだけモスクが見えているでしょう。

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う、うーむ。ヤギまみれ。ヒツジもいますね。

なお、このヤギやヒツジたちは、もっと遅い時間には一頭も見かけませんでしたので、夜はちゃんとおうちに帰っているようです。

ちょっとした食料品店兼雑貨店に入ってみましたが、わずかな米や生鮮食料品(野菜とか)、洗剤などの日用品と、あとは清涼飲料水とカップ麺、スナック菓子の類が売っているだけでした。

 

別の店舗を探して、脇道に入ってみます。

小学校がありました。校庭で子供達がサッカーに興じていました。

サッカーをする子供達の写真を撮ろうとしていたら、一人の男の子が「撮って~」って塀をよじ登って越えてきたのはいいのですが、

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近くに寄ったら、なんだかばつが悪くなってしまったのか、下向いてどこかへ行ってしまいました。とっても可愛かったです。

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そういえば、宿泊したホテルにもマレーシア人の家族も来ていましたが、宿泊客の小さなヒジャブ姿の女の子もニコニコしながら私に手を振ってくれたりして可愛いかったです。マレーシア人の子供達は、周囲からとてもかわいがられているんだろうなと感じました。

脇道に入ると本当に住宅地。それぞれの民家ごとに雄鶏一羽+複数の雌鶏の組み合わせで、ニワトリが飼われています。一羽の雄鶏が、けたたましく隣家の雄鶏に喧嘩を売っていましたが、知らない人間を見て、慌てて自分のホームに逃げて帰ります。

歩いていると、民家の中から伝統的なマレーの帽子を被ったおじいさんが気さくに手を振ってくれました。本当に小さな住宅街で、家の中まで撮れてしまいそうなので、あまり写真を撮りませんでした。

軒先にマンゴーがなっています。いいですね~、シーズンになったら自家製マンゴーが味わえるのかな。

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ヒツジだけじゃなくて牛も放し飼いにされていました。

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丁度モスクの周りをぐるっと一周し、元に戻ってきたのです。

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ちなみに、このモスク、夕暮れと夜明けに大音量でコーランを流します。

夕暮れなので、ヒジャブ姿のお母さんがバイクで子供を送迎していました。

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夕方は、こういうバイクで子供を送迎する女性の姿があちこちにあって、小さい島なのに子供達が沢山いるようでした。そりゃ、小学校でサッカーができるくらいですからね。

ニワトリの雄姿(さっき書いた、隣家に喧嘩を売りにいってたニワトリとは別鶏です)。おみ足が立派。

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以上で散歩終わり~。本当に小さな雑貨店みたいなお店しかなくて、買物できそうな商店はなかったです。

次の写真は別の日の写真ですが、ローカルの人も利用する飲食店はこんな感じです。

少しだけ爬虫類が写っているので、苦手な人は閲覧注意!

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トッケイヤモリ。タイでもベトナムでも見たことがなかったのに初めて見たわ。あと、写真は取り損ねたけどオオトカゲも。

ローカル店で食事をすると、店によっても大分開きがあるようですが、単品はRM10前後、複数人で何品か取ってシェアして飲み物を入れて、一人RM20~RM30前後といったところでしょうか。離島なので物価は高めですが、海鮮もそんなにめちゃくちゃ高価って訳でもありません(むしろ安いかも)。

ただし、どうもこの島は観光バブルっぽくて全ての物の値段が上がってきているようなので、今後はもっとお金がかかるようになるかもしれません。

あと、レダン島は、宿泊施設によっては、港からさらにボートでしか行けない場所もありまして、そういうところに泊まってしまうと村に出るどころじゃなくて、本当にホテルで全て済ませる他ない場合がありますので注意。

 

典型的な魚料理の一つ。

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イカのフリッターみたいなのも大変おいしかったです。ちなみに、カメと泳ぐシュノーケリングツアーでは、ウミガメに生のイカげそをあげてカメを呼んでいました(種明かしすると夢がなくなるかな…)。

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以上~。

 

 

忘我/端緒 マレーシア 2019年4月・5月

1,

ここのところなんだかんだと仕事で忙しく、旅行の予定を入れていても、結局、旅に出る前日まで殆ど何の準備もしないで普段着のまま、旅に出るようなことをしている。

私は、ネット上では匿名だし、仕事のことや日常生活を細々とは書いてはいないが、その理由には、地位職業その他個人情報を明らかにするとやりにくい、どころか、身の危険すら感じる日本語ネット世界の性質であるとか、ネットのテキストベースだけで職業的な知見を求められるのが厄介であるとか、他にも色々あるけれども、親にいわゆる「身バレ」をしたくないというのが最大の理由である。

何を中学生みたいなことを言っているのか、と思われるかもしれないけど、事実だから仕方がない。

私が今、何が好きで、毎日どんな生活をしているのかも親には秘密だ。大体、私の親は、人が楽しんでいたり、成功したりするのが気に入らないようで必ずケチを付ける。こんな人々には誰よりもまず、自分のことを知られたくないと感じる。

そういう訳で、旅に出ることも勿論秘密なのだけど、生育過程で、楽しんでいるとさんざんケチを付けられてきた後遺症が残っていて、未だに、どうも楽しむことに対して後ろめたくなる気持ちを拭い去ることができない。

しかも、今回は、親族の行事をぶっちぎって出てきたので、後ろめたさMAXである。後ろめたくて気になるくらいなら、お義理でも参加した方がいいという考え方もあるし、以前はそうやってきたのだけど、行事のお知らせをもらったのは予定を入れてしまっていた後だし、お知らせには、相変わらず全く楽しくなさそうな家族の様子が書かれているし、みんなに会って貼り付いたような笑顔でこれまで何の問題もない家族であったかのように振る舞い、笑顔で話し合いうなずき合うのだと考えただけで、肌の上を虫が這いずり回っているようなゾッとした気分になるし、過去の自分に対する裏切りであるからそういうことはしない。

そのくせ、遠くに旅立つということになると、外国で「親が死にそうだ」っていう便りを受け取ったらどうしようなどと考えてしまう。基本的に気が小さいのだ。

受け取ったってすぐには帰れないのだからどうしようもないし、日本国内にいたってすぐには行けないかもしれないし、大体、人生短いのだからもう人にどう思われたっていい。そんな考えとの間を逡巡する。

2,

そんなこんなで、頭を悩ませているやりかけの仕事のことなど含めて、あれこれ抱えたまま、飛行機に乗り、仕事のことは休み中は動かないから仕方がないと切り替えたものの、乗り換えの香港あたりではまだ後ろめたさを抱えていたことを覚えている。

乗り換えの飛行機は2時間半遅れた。

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もうすっかり夕方である。これからまだ4時間の旅が残っている。

3,

結局、飛行機の中でも30分以上待たされた。後ろの座席で日本人の中高年夫婦が飛行機の遅れについてぶつくさ文句を言っている。

目的地に着き、シートベルト着用サインが消えて手荷物入れから荷物を出し、通路に出ようと待機していたが、人の行列が動き出したと思ったら後部座席の夫婦の妻の方が通路に出ようとした私に後ろから激突した。行列が動き出したことで、私の前にちょっとだけ空いた隙間に入り込みたかったらしい。

結局、飛行機は3時間遅れだった。新しい国に入るときには沢山のやることがあって、それなりに時間がかかるものだから、折角乗り換え用の近場のホテルを取ったのに、就寝したのは午前1時。翌日はまた別の飛行機に乗って移動するから、3時間しか眠れない。こうなってくると、人間という生命体にとっては、当然のことながら頭の中の細々悩みよりも、肉体の疲れ、生命の危機の方が優先されるのは当然だった。

4,

翌朝は午前5時に出て、チケットでなぜか出発時間の1時間前に指定されている”Boarding time”前には搭乗口に到着したのだけど、来ていたのは日本人と中国人だけだった。のんびりしているマレー人向けに、早めの時間を指定しているのだろう。

今度は時間通り出発。

朝日が差し込んで神秘的な風景。これまでに一度も見たことのない景色。

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約1時間で、時間通りに目的地の最寄りの地方空港に到着。ここまでは自力だが、あとは他の人と一緒に連れて行ってもらうだけ。

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この扉の先は未知なる世界だ。

5,

空港からバス→水上ボート→バンと乗り継いで、2時間くらいかけて目的地に着いた。

どうも、ここは多少の観光産業こそあるものの、バーすらない敬虔なイスラム教徒の住む小さな島なので、ビーチはあるものの、システマティックな西洋風のホテルの中でずっと過ごすしかなさそう。ちょっと予約した日程が多すぎたかななどとこのときは後悔していた。

1日目は、前の晩3時間しか寝ていないので疲れ果て、でも夕方ちょっとだけ村に出て、村の人たちの生活を見て安心し、

2日目は、前日、ホテルのすぐ傍で門前商売をやっている食堂のご主人に営業され、ボートを予約して4時間ほどスノーケルし、魚たちの群れやウミガメと一緒に泳ぎ、

それからは、ホテル前のビーチの脇の岩礁を、スノーケルセットを付けて泳ぎ、疲れたら昼寝して、また気が向いたら泳ぐ、という1日を送っていた。

・・・・

た、楽しい…。

餌付けされているのだろう、(餌付けの是非は別にして)まずは人に寄ってくる縞模様の小魚たち。

剣呑な巨大モンガラハギも、なぜかおこぼれに預かろうとしてやってきている。

岩礁に付着する、表面が緑色に光る、生きた枝サンゴの群生。

立派なテーブルサンゴに、丸いサンゴ。白くて丸いサンゴの窪みは、青・赤・黄色と、色とりどりのイソギンチャクで彩られている。

シャコ貝は、グレーにネオンブルーのフリルで縁取られ、シャコ貝が呼吸する度に微妙に揺らぐ。

沖縄では「イラブチャー」と呼んでいる、鮮やかな碧色の大きな魚の群れ。おいしそう(違)。

泳いでいる人間の後ろに付いて一緒に泳ぎにくる、青やら黄色やらのベラ科の小魚たち。

ふと目の前を、岩礁の小型のサメがスイと通り過ぎる。

岩礁伝いに小さな岬を回って、隣の浜に行ってみる(岩で指を切った)。

 

上から眺めると。雷雨一過、鮮やかな空、鮮やかな海の青色。宝石のようである。

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鮮やかな葉っぱの緑。

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熱帯の夜明け。

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自然がとにかく美しすぎる。

もう一度言ってもよかですか??

楽しーーーい!楽しいぞ。

岩で指を切って血を出したのすら、生きてるって感じ(痛いけど)。こんな感覚は何年ぶりだろう。

旅に出る前に抱えていた色々なもの(1,にもどる)は、この頃には、知らないうちにどっか行っちゃいました。

普段は、頭とか、キーボードを叩くので手首とかに過剰な負担をかける生活をしていて、同業者が手首に包帯を巻いているのなどを眺めて、痛々しい気分と共に同志よ、って気分もあるのだけど、とにかく、そんな生活からくる不調もどこかに行っちゃった。

西洋人は、ビーチに来ても、ただ水着で海風に吹かれて寝そべっている人が多くてちょっと不思議に思っていたけど、もしかして、それは海風とか強烈な太陽光線とかの中に、何か悪いものの排出作用のようなものがあって、それを潜在意識下で知っている、ということなのではなかろーか。

或いは、人類はやっぱりコンクリートに囲まれて頭と手首だけ使っている生活を送っていた時間より、自然に囲まれて身体全体を使う生活を送ってきた時間の方が長いのだから、自然に囲まれて五感を使って身体を動かすことに集中するのが大事なのだろうか。

このときは、旅先だから楽しいんだろうなと思っていたけど、帰ってきてしばらく経った今でも、幾分かはその効果が残っているようなので、また行かないとなーと、この世俗から隔離されたような島で撮った写真を夢見心地で眺めながら、考えているところです。