台湾に行ってきた その3~2018年7月台湾旅行(高雄・台湾ごはんと蓮池潭)

台湾に行ってきた。

日程は

7月13日(金) 羽田から台北経由で高雄へ 高雄泊

7月14日(土) 高雄泊

7月15日(日) 高雄泊←今ここ!

7月16日(月・祝) 高雄から台北へ 台北泊

7月17日(火) 台北から羽田へ 帰着

 

台湾では朝ごはんは外食(持ち帰りも含む)する人が多く、朝ごはんを食べるところには事欠かない。

この日の朝食です。

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か き

ではなくて、小籠包7個50元にトウモロコシスープ25元、写っていないけど冷たい豆乳(豆漿)15元。小籠包も少し甘めの味付け、でもレベル高い。どうですか、一つ一つ手作り。台湾では、日本とは違ってまだまだこういう「小商い」の飲食店が多い。なお、この手のお店の「税金払ってない」感も凄いですが(店に迷惑がかかるゆえ、そう思った理由については詳細省略)。あと、トウモロコシスープのトウモロコシが、新鮮なトウモロコシを使っているのだと思われる味わいで、これも凄く感心しました。農業大国はええのー。

次。この日の昼食。これはMRT左營駅を出てすぐ、新光三越のフードコートで食べた牛肉麺です。麺は細麺か太麺かを選びます。これは細麺。フードコートなのでちょっと高くて、179元。独特のスパイスが効いていましたが、これも美味しいです。牛肉がたくさん入っていて割と量があります。満足。

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なぜ左營に行ったかというと、この日は少々出遅れたので、蓮池潭に行くことにしたため、MRTで最寄りの左營駅まで来た、という訳です。

ただ、検索すると、MRT左營駅から蓮池潭まで徒歩30分ということだったのですが、真夏の真っ昼間の高雄で徒歩30分はきつい。

徒歩以外に、公共交通機関を使った蓮池潭への行き方を検索すると、

●MRTの左營駅へ行き2番出口を出て、台鐵新左營駅から左營駅へ、台鐵左營駅から徒歩(蓮池潭の有名な龍虎塔まで徒歩10分)

●MRTの生態園區駅で降り、2番出口から出てすぐ(後ろ方向に歩く)のバス停から紅51か紅35のバスに乗る(龍虎塔まで徒歩1分)

の2つの行き方があるようでした。

前述したとおり、MRTの左營駅まで来てしまっていたこともあり、一度台鐵にも乗ってみたかったので、台鐵左營駅の改札の中まで入ったのですが、新左營駅に止まる普通列車が全然ない!曜日のためなのか時間帯のせいなのか、理由は不明???

この辺、検索しても日本語の情報が全然ありません。日本人はツアーか、タクシーで観光地回りをしているのだと思われます。

仕方がないので、台鐵の駅をまた出て、MRTで生態園區駅に戻りました。バス停はすぐに見つかり、バスもすぐ来ました。観光地行きのためか、本数も多いです。あ、もちろん、ここまで、MRTも台鐵もバスも、悠遊カードが使えます。

道中、蓮池潭まで、若いベトナム人のグループと一緒に乗り合わせました(どこの人かなんて殆ど気にしてなかったんだけど、南部のベトナム人、相づち打つとき”đúng rồi”っていうので、すぐ分かる)。高雄-ホーチミン市って、ベトジェットが就航してましたよね。確か。

お約束の蓮池潭・龍虎塔までやってきました。龍の口から入り、虎の口から出ると御利益があるそうです。私も行ってみました。

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入場料はありませんが、中に任意の寄付を求めるボックスがあります。

龍の塔も虎の塔も、最上階まで上ることができます。私は高いところが苦手なので、龍の塔の途中で登るのを止めましたが、

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それでも、このとおり、いい眺めです。ヨットや、水上スキー(ワイヤー付き)といったアクティビティがあるようでした。

龍虎塔は「張りぼて」っていう意見もあるのですが、それほど悪くないと思います。何度も行くべきところか、って言われると違うと思いますが…。えーっとえーっと、話の種に。

反対側は、この道教のお寺です。屋台が出ていて、「マンゴージュースあるよー」(日本語)と声を掛けられます。

 

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龍虎塔やこのお寺の奥、すぐ上の写真、向かって右手の湖のほとり沿いに、まだ、色々、派手に彩色された道教の神様たちの像やらお寺やらがあるのですが、暑かったので早々に退散。

さて、晩ご飯。台湾牛の焼肉が食べたかったのですが、焼肉は大概アメリカのアンガス牛かオーストラリア牛(高級な店では和牛も)で、ぴんと来ません。

高雄は牛のしゃぶしゃぶが名物料理らしくて、何軒も見かけたので、近所のよさげな店に行ってきました。

これこれ!この赤身の牛肉。日本ではこういう牛肉は、まず見かけませんよね。

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野菜入り(トマトも入っていた)の、コラーゲンたっぷりっぽい、とろっとしたスープが沸騰したところにしゃぶしゃぶさせて食べるのですが、これが旨い!夢中で食べてしまい、鍋最中の写真が殆ど残っていませんが、終わりの方でふと我に返り撮ったのがこの写真です。今見てもおいしそー!

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このお店は台南発祥の有名店でした。台南には大規模な食肉処理場があり、この店は牛肉を一頭買いしているんだそう。美味しい筈だ…。

以上です!

 

 

台湾に行ってきた その1~2018年7月台湾旅行(高雄・台北)

台湾に行ってきた。

日程は

7月13日(金) 羽田から台北経由で高雄へ 高雄泊←今ここ!

7月14日(土) 高雄泊

7月15日(日) 高雄泊

7月16日(月・祝) 高雄から台北へ 台北泊

7月17日(火) 台北から羽田へ 帰着

である。

詳細は言えないのだけど、懸賞が当たって航空券代がすごく安く済んだので、なるべくチケットを取りやすい平日を初日と最終日に当て、両日は休みを取って行ってきた。

いつものように台北松山空港のターンテーブルで荷物を受け取り、出国審査を済ませて外に出ると、微かに五香粉の匂いがする。ほっとして心が軽くなるのを感じる。

台湾も3回目となると様子がだいぶ分かってきて、到着口を出て右側には兆豊国際商業銀行があって、そう悪くないレートで両替ができるし、到着口の正面の中華電信のお姉さんは優秀でSIMを購入すると設定まで滞りなくやってくれることは分かっている。手元には前回使い残した台湾ドルが幾らか残っていて、これも前回チャージした分が残っている悠遊カードがある。悠遊カードを使ってMRTに乗る方法や、目的地に行くには何処で乗り換えたらいいかも分かっている。

だけど、ほっとするのはそれだけの理由ではない。

ここでは外国人だろうと自国人だろうと、人の様子を逐一チェックして何か落ち度があれば注意してやろうかという意地悪な人はいない。第一、みんなおしゃべりしているかスマホチェックに忙しいかで、他人のことに興味はそれほどない。でも、他人に冷淡かというとそんなことはなくて、お年寄りや怪我人にはMRTの座席を譲る。どんよりした顔色の灰色のサラリーマンの集団もいないし、台湾の人の地声は大きい方だけど、みんな楽しげで、何かに苛々して大声を挙げる中年男性はいない。MRTに乗り込む時、後ろから押してくる乗客もいない。そういうことも分かっているからだ。

高鐵に乗るために台北駅に行かなければならなかったので、MRTの松山機場駅から文湖線に乗り、忠孝復興駅で板南線に乗り換えた。

大きなキャリーケースを引っ張っているが、MRTの乗り換えは、通路も広々していて表示もわかりやすく、どのエスカレーターも登りと下りが一カ所にセットになっている(セットになっていない駅は、エレベーターが何処にあるかの表示がある)ので、全く問題がない。

東京の地下鉄みたいに、狭い通路を、上って・降りて・また上って…みたいな動作を繰り返させられることは全くない。トイレも広くて清潔で、安心して使える。

本当に、いちいちストレスが掛からない。

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乗り換えの台北駅に着いた。

ここは広々とした吹き抜けがあって、お洒落で本当に大好きな駅である。東京駅とその地下街みたいにゴチャゴチャしたところは全然なくて、駅の店舗数は東京駅より少ないと思われるが、必要十分なものが揃っている。

乗り換えまで少々時間が空いていたが、歩き回るには少し疲れたので、日本からネット予約した高鐵のチケットを発券し、高鐵に乗ってから食べるための台鐵便當(60元)とお茶を購入して、私も上の写真中央の階段に座って休むことにした。

ちなみに、この階段は、TVドラマの宣伝広告のために設置されていて、常設ではない。ここの台北駅の広場では、その時期によって様々な催しが開催されている。

座っていると、人々が皆、広場の床に座り込んで思い思いに過ごしているのが見える。

私が座ってから少し経つと、私の斜め後ろにおばさんが座って、私が買ったのと同じ台鐵便當を食べ始めた。

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目の前で、女子高生のグループが、輪になって地べたに座り込み、ティラミスみたいなケーキを食べお茶を飲みながら宴会を開いている。

一人で座り込んでスマホチェックしている人あり、グループで集まっている人々あり、行き交う人あり、カップルで座り込んで仲良くお話ししている人々あり、で様々であるが(何故か黒いタイルのところでしか人が集まっていないのは、何か心理的な理由があるのかしらん)、皆、意外と撤収は早い。女子高生のグループも、ケーキを食べ終わったら集合で自撮りしてさっさと帰って行った。

日本だと、駅(しかも首都の最も主要な駅)の広場を、一般人がこういう風に地べたに座ったりなんかして利用することが許されるなんて、到底考えられないのだけど、理由は、広さの問題もあるが、この撤収の素早さがないこともその理由の一つではないか。

コンビニの前に行き場のない中高生がずっとたむろして苦情になるように、こういう地べた座りを許容すると、おじさんが延々お酒を飲みくだを巻いて苦情になるのは目に見えている。

撤収が早いってことは何かに依存して紛らわせる必要がないってことで、そういえば、台湾の人たちの機嫌の良さも、マナーの良さも、全て「依存していない」ことの証左のように思えてくる。ここは日本と違って、嗜癖のにおいが全くしない。

台北駅の広場からは、日本から進出したテナント、「まい泉」、「MUJI」などの見慣れたロゴマークが見えるし、そうではなくても日本風のロゴデザインがたくさん見える。台湾の人たちはくまモンが大好きなようで、わざわざキャリーケースにくまモンのカバーを掛けた人もよく見かける。こんな風に日本風のものが溢れているけれど、日本とは絶対的に何かが違う。

そう、「嗜癖のにおいがしない」。だから、日本と似たようなロゴデザインに囲まれたまま「正気を取り戻す」気分になる。

さて、時間が来たので、高鐵に乗り込む。高鐵は、日本の新幹線方式を採用しているのだが、日本の新幹線より座席が広々していて、前の座席との間が広い。大体日本のグリーン車くらいのスペースである。しかも、台北から左營まで約1時間半乗って、片道5400円しない位である。物価の差を考慮しても、割安である。

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台鐵便當で遅めの昼食を取る。シンプルだけど、余計な味付けがなくて美味しい。台湾の味付けは薄味でちょっと甘め、五香粉のような香辛料を使うのが特徴。ゴミを増やすプラスチックの小分けのカップを使っていないのも好感度高い。

丁度食べ終わった頃になると、清掃の人が頻繁にゴミを取りに来てくれるので、これも便利。

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左營からホテルの最寄り駅までも、MRTを使ってみたが、以前は使えなかった筈の悠遊カードが使えるようになっていた。これまた便利。

もちろん、MRTの使い勝手の良さは台北と同じである。

少々暑い中(←しかし東京が最高気温33℃のところ、高雄は31℃であった)、キャリーケースを引っ張って歩くと日差しがきついなーと思っただけで、ホテルまでほぼノーストレスである。

というか、そもそも、ここ台湾では、公共交通機関が乗客に極力ストレスを掛けないように設定されている。素晴らしい。東京は帝都時代からある地下鉄を使っているから仕方がない部分もあるのだろうが…。

ホテルにチェックインしたら、もういい加減夕方だったので、名物の鴨肉飯を食べ、

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それから、これまたこの時期お決まりのマンゴーかき氷を食べていたら、お店に一人で来店していたお兄さんが、黙々とかき氷(マンゴーじゃなかった)を食べ終え、支払いを済ませ、セグウェイのような乗り物に乗り店から颯爽と出て行った。しゅごい。

あと、暗くて動きが素早いので写真は撮れなかったんだけど、電動車椅子(夜なので電飾付き)で公道を結構飛ばしている人も見かけた。

セグウェイもこれも、多分日本では「安全上問題がある」とかなんとか言っちゃって、許可されていない奴だよね……。

自由に高速で移動出来る、っていうことも移動における人のストレスを極力減らす要因の一つ。そうだよね、身体が不自由になっても、付き添いなしで車椅子で速く移動したいよね。

このように、公共の場のスペースの自由、移動の自由が極力保障されていて、人にできるだけストレスを掛けない、我慢に頼らないシステムが構築されている。

我慢する機会が少なければ、それを何かで紛らわせる、つまり嗜癖の必要もない訳だ。なるほど…。

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と、後付けで色々理由は書いてきたけど、実際のところは、松山空港でSIM購入と台湾ドルのキャッシングを済ませ、一歩外に出たら、幼い女の子がおばあさんの引っ張る車輪付きのお馬さんに乗り、大きな声で朗々と何かを歌っているのに遭遇した段階で、「ああ、ここは台湾だ。もう大丈夫」という気分がこみ上げてきた。これが全てを物語っていると思う。